映画感想「祈りの幕が下りる時」(再掲載) | 大TOKYOしみじみ散歩日記

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お独り様となった50路男の、ぶらぶらノンビリンの東京物語

映画・マンガ・小説・芝居・テレビに動物
そして大切な母ちゃんとの想い出も時おり混ぜ合わせて

書き留めてゆきたいなと、思います


『祈りの幕が下りる時』(2018)


東京……
古びれたアパートから腐乱した遺体が発見されます
遺体の名は押谷道子
部屋の持ち主は越川睦夫といいましたが、姿をくらましたのか所在が知れません
捜査一課の松宮は道子の足跡を住まいのある滋賀にまで足を伸ばして辿るうち、彼女の友人だった女性が東京にいる事を突き止めます
彼女の名は

浅井博美
新進の舞台演出家として注目され、現在も浜町の明治座で新解釈の曾根崎心中を公演させている最中でした

松宮は彼女の事務所で簡単な聞き取り調査を済ませましたが
帰り際、彼女の秘密をひとつ発見します

ある集合写真に、彼女と
松宮の従兄で日本橋署の刑事

加賀恭一郎が写っていたのです……


2つの幸せになれなかった家庭が小さな幸せを共有し、また離ればなれとなって悲しい再会を果たしてゆくという
まあ、実に日本的ミステリーの王道を貫いた作品でした

一部の登場人物を割愛した以外はほぼ原作に沿った物語として、原作のファンも納得だと思います

私は松宮が浅井の事務所を出る処と
加賀が事件に関わり始めた前半に流れた

テレビシリーズのテーマ曲がしっかり流れていたのが嬉しかったです

(´^ω^)
テレビシリーズから8年

日本橋署にきた新参者が、その目的を遂に果たす今回の作品
鍵を握る

小日向文世さんに、泣かされました

テレビシリーズを見ていた時には並んで見ていた母ちゃんもオジサンもいなくなり
尚更に加賀の気持ちが伝わるような環境になって


作品への愛着がより強まりました

自ら(強烈なマザコンだからな)と言い切れる加賀が羨ましいですね
(´^ω^)
私的にはハマれる映画でした


5分で分かる(新参者シリーズ)だそうです


(2018.3.27より転載)