映画感想「ヒンデンブルグ/第三帝国の陰謀」 | 大TOKYOしみじみ散歩日記

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お独り様となった50路男の、ぶらぶらノンビリンの東京物語

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そして大切な母ちゃんとの想い出も時おり混ぜ合わせて

書き留めてゆきたいなと、思います


『ヒンデンブルグ/第三帝国の陰謀』

1937年5月5日、フランクフルトを出発した世界最大の飛行船

ヒンデンブルグ号が
翌6日の朝、到着地のニュージャージーで爆発炎上しました

物語は、戦争へ突き進むナチスドイツの陰謀にドイツ人青年とアメリカ人令嬢の恋を絡めて進行します

現在では徐々に爆発炎上の理由が解明されてきたヒンデンブルグ号の大事故ですが
私が子供の頃(1970年代くらい)はまだ、謎に満ちたミステリアスな事件として語られていて
その頃にもハリウッドのパニック映画の一作として

「ヒンデンブルグ」は作られています
この時はナチスに反抗する市民組織の一人が爆弾を持ち込んだ設定でした
(持ち込んだのがウィリアム・アザートンという俳優で、後に彼が「ダイ・ハード2」で飛行機に乗っているのを見たときはドキドキしました)

今回の作品は元々テレビ用に作られた180分の作品を110分にカットして劇場用にしたそうで
登場人物の掘り下げかたも何となく駆け足に感じます
いっそ、もっと短くして
(ユダヤ人家族とキザな手品師はいらない)
青年と令嬢の身の回りだけにすればもっとドキドキしたかもしれませんでした

戦争を画策するドイツと、資源輸出によって恐慌の後遺症を払拭したいアメリカ実業者の癒着
という視点が面白かっただけに
残念な出来映えだと思います

(2017.9.22より転載)