『ザ・コンサルタント』
田舎街で会計事務所を開いている
クリスチャン・ウルフ
普段は近在の店や農家の税金対策をアドバイスしていますが
実は、収監された刑務所で知り合った男から教えられた危険人物たちの裏帳簿をクリーニングする仕事も請け負っていたのです
電話連絡のみで顧客の斡旋から危険回避のアドバイスまでしてくれる女性以外、彼の素性を知る者はおらず
だからこそ信頼して今回は裏家業ではなく、最先端の福祉機器開発に携わる大手企業の帳簿整理にしたのに
とてつもない事態が彼を待ち受けていたのです
硬派なアクション映画をみたなあという満足感に浸れました
最初の日本版ポスターに記してある
(本業、腕利きの殺し屋)というのは大間違い
彼は暗殺者の隠れ蓑として会計士を選んではいません。危険な顧客の財産を扱う故の保険として、子供の頃から身に付けてきた格闘術を飽くまで護身用として、腕を磨きあげたのです
実はそこにも理由があるのだけど
伏線が張り巡らせてある本作はとにかく、見てもらわなくては面白さは伝わりません
悪人だらけの顧客を相手にしているウルフを追う捜査官
彼もまた秘密を抱えながら彼の足跡を辿ります
ウルフの行動と捜査の進展がクライマックスでフッと交わる粋が、たまりません
エド・ハリスがポロックを演じた映画があったなあなんて連想も楽しんじゃいます♪
最後にネタバレギリギリのお話し
本作を見ていてクライマックスの意外性の一つは、見ていて薄々判ってしまいました
見ている間中、ある映画を重ね合わせていたから
この作品
「レインマン」を思い出させます
それがまた、とても良かったのです
私には♪
(2017.9.6より転載)