隣の街に、
最近できた博物館があります。

2人とも
付き合った時から
ずーーーっと行きたがってたけど、


ある日突然明日行きたい!と思い立っても

サイトを見ると
いつも
一ヶ月先まで予約でいっぱいという人気ぶり。



だから、
一ヶ月前からあきくんと予定を決めて、
遂に予約をしてもらいました。





この博物館は、
4つのセクションに分かれています。

入った瞬間からすごくわくわくして、
私はとてもはしゃいでいました。



でも、
付き合ってた時みたいに、
あきくんにくっつこうとすると、
あきくんは離れようとしますショボーン



初めてショッピングモールに
連れて行ってもらった時、
あきくんは
嫌がる私をよそに手を繋いできたのに。

今は正反対だ。










博物館は、
セクション1が一番すごかったです!
日本にはない斬新な工夫がたくさんあって、
あきくんとわちゃわちゃしましたニコニコ






ところが。








セクション2に入ったところで事件が。


セクション2は順路がなく、
とても広い空間になっていて、
全部虱潰しに見るというよりは
自分の興味のあるところだけ見る感じに
なっています。


なんとここで、
あきくんが自由行動を始めたのですショボーン



一緒にいたくないのかなと思って、

仕方がないので

私も自分に関心のあるところで立ち止まり、
鑑賞していました。



このエリアは真っ暗で、
展示品が発光しているから、
その明かりだけが頼りです。

広くて暗いので
見渡しても
あきくんがどこにいるのかわかりません。





まぁ、
セクション2の出口で落ち合おうってことで
いいんだよね?





十分鑑賞できたので
出口に向かったけど、
あきくんの姿はありません。


まさかまだ中にいるのかな?アセアセ
と思って戻ってひとっ走りしたけど、
あきくんの姿はありません。






え?
先に行っちゃったの?



ここ興味なかったのかな?






けど、


あきくんだって、
ここに来るの楽しみにしてたのに。


てか、一緒に来た意味。。。






私、
セクション1で
何か気に障るようなことしてしまったんだろうか。







そのまま
順路に導かれて
セクション3の入り口まで歩きましたが、
やっぱりあきくんはいませんでした。







私はひとりでセクション3に入りました。



あきくんは見えません。






視界が涙で揺らぎました。





辛くて悲しくて、
セクション3が何の世界だったか
私は覚えていません。



座って鑑賞するところがあったので、
そこに座りました。

急に、涙がどっと溢れてきました。




私は自分の意思で泣き止むつもりもなく、
そのまま泣き続けました。








すると、
前方からあきくんが戻ってきたのです。


そして泣いてる私に向かって
「どうしたん?」と言ったのです。











どうしたもこうしたもないよ。











別れたらこんなにも変わるものなの?

あきくんは
友達と二人で来てもこんな単独行動するの?

私はあきくんの友達以下なの?









でも、楽しくいたい。




あきくんと
残り少ない一緒にいられる時間。

大切にしたい。





だから
「なんでもないよ!ちょっと疲れちゃってアセアセ
と笑顔で立ち上がりました。








あきくんも
泣いてた私を見て
ちょっと悪いことしたと思ってくれたのか、
セクション4は一緒に回ってくれました。







お昼を食べて帰宅した後、
旅行の作戦会議をしました。









そしてその後に

「私契約更新しないことにした」

と伝えました。








もう3月になっていました。

あきくんは、
実は職場では3番目に偉い人だから、

この時期に
いきなり仕事辞めるなんて言い出したら
怒るかなと思ったけど、

「そうなんや」と言っただけでした。











もうすぐ私の誕生日。


あきくん、
私が前から行きたがってたステーキ屋さんを
予約してくれているそうです。


まさか
予約までしてくれるとは思ってなかったので、
すごく嬉しくなりました。






でも今日の夜は、
「タクシーで帰る?送ってこうか?」
と言われました。





送る意思のない言い方。



もちろん送ってくれると思っていたので、
ショックでした。











泣きながら歩いて帰りました。












私たちはもう別れているのに、


あきくんが私に恋愛感情がないことは
私が一番よく分かっているのに、



それでも
誕生日を祝ってくれると言ってるんだから

ふられたのに
好きな人に誕生日を祝ってもらえるんだから

とても幸せなことなのに、





私は幸せ者なのに、









なんでまだ哀しい涙が出続けるんだろう。