汗だくになり、

私に体重を預けて
呼吸の荒いあきくんが

すごく愛おしくて、

「私、あきくんのこと
好きになるかもしれません…。」
と言いました。




私の「好き」は、軽いです。




今まで
本気で好きになった人はほとんどいません。


付き合う人はそれなりに好きだけど、

独り占めしたいとか、
一生一緒にいたいとか、
結婚したいとか、
未来を縛るような願望を抱いたことがない。



だからあきくんについても、
「好き」になったところで、
恋人とか伴侶とかいう発想はなく、
友達以上恋人未満のような感覚です。



それに。



あきくんだって
結婚願望はないと言っていたし、
私のことも
都合のいい女ぐらいにしか思っていないでしょう。







お互いにそうなら
そういう関係でいいと思う。





異国の地で、
良い意味で
お互い都合良く会えるパートナーが一人いるというのは、
心強いし、
現地での生活を楽しむ秘訣とも言えます。





私は付け加えました。





「彼氏になってとか、
結婚してとか言わないので、
好きになってもいいですよね」


あきくんは、

「うん」

「俺も好き♡」

と答えました。