次の土曜日は
年末から約束してたブランチに行く予定です。
あきくんが
いつでも来ていいと言ってくれたので、
遠慮なく
金曜日からあきくんの家に泊まることにしました。
あきくんの残業が終わったら拾ってもらって、
あきくんの家に行くことになっています。
私は帰宅後、
急いで昼食と洗濯を済ませて、
13時ごろから
あきくんからいつ連絡が来てもいいように
待っていましたが、
あきくんが連絡をくれたのは
結局15時半でした。
私と一緒に過ごす時間を極力減らしたくて
昼食も食べず無駄に残業してるのかもしれないと
ネガティブな考えが過りました。
だったら試すようなことしなければいいのに。
勝手に家に行って待っていればいいのにね。
あきくんの家に着くと、
明日のブランチどこに行くかと相談していたけど、
行きたい店が
土曜日ではなく日曜日に開いているので、
結局日曜日に行くことになりました。
夕方、
仕事をしているあきくんの邪魔をしないように、
そっと寝室に行きました。
後悔、哀しみ、切なさ、やるせなさ、惨めさ。
ベッドにいると、
いろんな思いで涙が溢れてきました。
やっぱり私はあきくんが大好きなんだよ。
私の洟を啜る音が聞こえたのでしょう。
あきくんもベッドに来ました。
それから、腕を回してくれました。
私は泣いているのを見られたくなくて、
顔を隠しました。
そのままあきくんの腕に抱かれて、
少し寝ました。
どれくらいそうしていたかな。
「起きるかぁ、腹減った。」
あきくんが起きました。
私も「お腹空いた」と言うと、
あきくんが、
「あきお食べる?」だって。
答える前に、
あきくんが私の身体を触り始めました。
私があきおを触ったら、
「食後のデザートに食べて」と言われました。
一回は日本に帰ろうと思っていた私ですが、
こんな風に
あきくんが距離を詰めてくれるんだったら、
あきくんとこれからも
こんな関係でいられるんだったら、
もう一年いようかなぁなんて
考えてしまいました。
本当、来年度はどうしよう。
夜はオムライスを作りました。
予告通り、
食後のデザートにあきおを食べました。
「あゆこも舐めていい?」って訊かれて
すごく嬉しかったけど、
あゆこは病気なので、
控えてもらいました
でも、
もうセックス禁止令を守る気は
ありませんでした。
あんなにまじめに守っていても、
結局別れるんだったら意味がないから。
だったら、
悪化しても、
そもそも大した病気じゃないんだから、
あきおに移る可能性だって
ほとんどないものなんだから、
気にせずしたいときにすればよかった。
そんな風に後悔していたからです。
今日は危険日だったので
避妊をしてもらいましたが、
あきくんはいけませんでした。
私のこと好きじゃなくなったから
避妊するといけなくなっちゃったのかな
私が頑張ろうかと思ったけど、
「いいよ」と言われてしまいました。
「あきくんともっとセックスしたかった。」
「私は
あゆこの病気のせいで、
自分がやりたいセックスは
あきくんと一回もできなかった。」
「これからすればいいやん」と言われて、
またしてくれるのかなと
少し嬉しい自分もいたけど、
「できないよ。
もうあきくんと、
「愛のあるセックス」は一生できないもん」
そう答えなきゃいけないのも悲しかった。
私たちは、
春休みの旅行について考えていました。
別れ話が始まりそうだったときは、
旅行は別々に計画する流れになっていたけど、
もしかしたら
私は3月で帰国するかもしれない。
これが最後の思い出になるかもしれない。
どちらともなく、
一緒に旅行に行くことを提案し、
そしてそのまま自然に決まりました。