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【日本人は農なき国を望むのか~農民作家山下惣一の生涯】NHKで

 

再放送は9月26日AM1時20分~(月曜の深夜25:20~)

 

(9月23日(土) 朝 6:10からNHKで放送)

食べることに関わる人は必見!つまり全員。

 

去年7月、佐賀の農民作家・山下惣一さんが86歳で亡くなった。 

玄界灘に面した ミカン畑で汗を流しながら、作家活動を展開。 

日本経済が高度成長を遂げて農産物 の輸入自由化が加速し 「日本農業不要論」 まで叫ばれる中、

衰退を続ける農村の現 場から「農と食の大切さ」を訴え続けた。

また「地産地消」「身土不二」という言 葉を社会に広め、

「農業は成長よりも安定。 拡大よりも持続、 競争よりも共生」と 唱えた山下さんの生涯を描く。

 

 

 

1961年、農業基本法。

日本がこれから工業化社会、工業立国という時代、農業も工業並にしないと格差が広がる

 

選択的拡大=これまでの少量多品種の自給自足から

→ 換金作物を選択し、規模拡大を図れば利益が上がると国が推進。

そのためには大型機械、化学肥料、農薬を使用し、収穫量アップを図るという。

 

 

1988年、日米オレンジ交渉決着

 

1988年の討論番組で
気が付いたら、貿易黒字もなかった、農業もなかったとなったら、エライことになるんじゃないかと。

 

 

 

 

少なくとも、山下さんの答えは、

国の言うことを聞いては人生を棒に振る。

みかんを26歳で植えて、54歳で伐採することになる。

自分達の身の丈で、地域で循環がいちばん強く生き残れる。

 

 

視聴してみてのキーワードは、

家族農業、小農、地産地消(身土不二)、直売所(女性の活躍)、村にも消費者はいた、日本の強みは生産消費の近接、タイの農村(換金作物から直売所へ、収奪から自立へ)、

討論番組(農業不要論の時代に)、

死米、土壌(微生物)の問題、生き物調査(宇根さん)、最後は堆肥と循環、SDGs

エピソードを見ていくと、自律分散型の農業のあり方は、ほぼ国連(FAO)が掲げるテーマと合致している。


 

 

農民作家の行き着いたところが、小農。

家族農業。

拡大より持続を、

競争より共生を、

今回の食料農業農村基本法の改定では、果たしてどういう方向に進めようとしているのか。

 
2015年、小農学会を設立。共同代表に。

 

 

私が考えてきたことは、
農業はどうあるべきなのか。
たどり着いたのが「小農」だった。

 

 

国連FAOは、途上国の食料不足解決のために世界的に大規模化・効率化を進めた「緑の革命」は間違いだったと明言し、反省している。そこから生まれた仕組みがSDGsであり、世界農業遺産。

地域の優劣や競争ではなく、共生。

小規模で個性的な農業が、あちこちで適地適作で営まれることが最大の強さになる(ローカル自給圏)。

国家は国レベルで農業・食料問題を考えるが、

農家は、自分の農業を営む、その延長にある地域の農業を営む。

日本の農業とは、そうしたものの集合体でしかない。

 

ならば、国はワンマンをやめて、地方自治、小さな自治、ローカル自給圏を進めることが、個々のやる気、モチベーションになる、ということに尽きるんじゃないかなー。

 

 

 

 

 

 

50冊以上の本を出された

 

 

「減反神社」で直木賞候補に 1979年

 

 

日本人は農なき国を望むのか 

農民作家山下惣一さんの生涯

 

【日本人は農なき国を望むのか~農民作家山下惣一の生涯】NHKで

今夜、9月26日AM1時20分~(月曜の深夜25:20~)再放送です

 

山下さんも「振り返れば未来」の中で語っていた。

「そもそも日本農業なんてものはどこにもない。全国の地域の農業が集まって初めて、日本農業と呼ばれるだけだと」。

番組を視聴後は、みんなで #感想をNHKに送ろう#1000人の声を届けよう

というキャンペーンを山下惣一さんが共同代表を務めていた

#小農学会 で呼びかけています。

 

NHKで農業番組がなくなって久しいですが、

農の問題は農家ではなく消費者の問題。農に関心持つ人を増やしたい。

視聴された後、NHKへの感想や意見を以下へお送りください。

https://www.nhk.or.jp/css/contact/

 

 

FAX:03(5453)4000

#再放送は9月26日AM1時20分~(月曜の深夜25:20~)

 

ベジアナ農民アナ あゆみ