23日に「とことんオーガニックシンポジウム」が開催され、司会で参加してきました。
藤本敏夫さん没後20年を記念して、加藤登紀子さん、
「知床旅情」でオープニング。いい歌はいいなー。
森繁久彌さんの作詞作曲。すごい人がいましたねー。
なんと人新世の資本論の斉藤幸平さんも講演。
書きたいことありすぎて時間かかるので取り急ぎ写真だけアップー。
と思ったけど書きだすといろいろ。。。
そしてオーガニックや新しいライフスタイルを提案する名立たる皆さんが参加されました。
しかし、有機、オーガニックとは何か、その定義について改めて考えさせられました。
どうしても日本では有機JAS認証がないと商品を「有機」と名乗ることができないことから、農薬はダメ、化学肥料ダメ、あれしなくてはこれしなくてはと、義務やマストや法律のようにとらえられがち。。。
だけど、本当の「オーガニック」の定義って、根本は地球や環境、自然との共生。仲良く、相手の活動を尊重して。
相手が人だろうが、虫だろうが、微生物だろうが。
それが有機的な結びつきのはず。
と考えると、有機のものを生産し、それを売る、いわゆる生産と消費の関係(分断)である以上、本当の有機は成り立たない。。。というジレンマに。。。
今回はCSAや、自給的な話がかつてなく多かったのは、象徴的であった。
天地有機。かつて一楽照雄さんは、勇気は「産消提携」にあり。と「提携10ヶ条」を提唱されました。
今でいうCSA、社会的共通資本、またコモンズの考え方。
農的とは生産サイドに一歩歩み寄ること。
また生産サイドも売ることの前にシェア・共有の概念を少し意識すれば〜….⁉︎
第三者認証以外に、参加型認証という方法もある。「PGS」と言われ、IFORMでは第三者認証以外に、もっと手軽でコストも安く取り組みやすいとして小規模農家と地域の連携に推進している。
斉藤幸平さんの人新世の資本論。
資本主義一辺倒、経済成長はもう古い。
農的な未来とは。。。あれこれ考える機会をいただきました。
徳江さん、秋元さん、皆さまお世話になりました。(珍しく体調不良につき昼の部だけの司会で夜は途中退散し関係各位や友達にご迷惑をおかけしましたが、ありがとうございました。)
すてきな人にたくさん会えてエキサイティングでした。
※新聞は、日本農業新聞11/24付
そうしたら、新潟で棚田再している友人から、以下のメッセージが届きました。
「日本のJAS認証って、有機農業の広がりの障害になってるような気がします。少なくとも小規模家族農業レベルでは…
食のDIYerがorganic growth (内部資源を活用した自律的な成長)を目指した暮らしをするとき、必然的にたどり着くのが有機農業なのでは?
自分達の有機農業は、目的ではなく結果でした。
藤本さんもそうだったんじゃないかと思うのです。」
なるほど、確かに同感です。
いまの有機JAS認証は、・・・でないものを「排除する」仕組みですよね。
国際的な有機農業の機関「IFOAM」では、JASのような「第三者認証」に並ぶ、もう一つの方法としての 「PGS」を推進しています。
PGS=参加型保証システム Participatory Guarantee System(PGS)
「世界の半数以上の有機農家は、第三者認証を行っていない。小規模農家の手に届く、もう一つ、別のタイプの認証制度が必要なのではと、2004年から提唱。
ただ、日本では確か「オーガニック雫石」ここ1か所しかPGS参加型認証を取り入れている団体はなかったと思います。
詳しくは農水省で発表した久保田裕子先生の資料
https://www.maff.go.jp/.../attach/pdf/20191209seminar-4.pdf
オーガニック雫石は2015年2月に設立
IFOAM(国際有機農業運動連盟)の正式メンバー
私たちは岩手県雫石町とその近隣の小規模有機農家と消費者からなるグループで構成
無農薬、無化学肥料、非遺伝子組み換えの有機栽培圃場を用い、有機農産物を栽培しています。https://organicshizukuishi.jimdofree.com/
この動画めちゃくちゃわかりやすくて、おすすめです。
有機JAS認証は費用が高く取り組みにくい問題点、地域との関係性もほぼない。一方、PGSは参加型なので地域や消費者との結び付きが強くステークホルダーが大切で、なにより費用がほぼ10分の1というメリットがある。
有機農業の参加型認証制度(PGS)とは?
オーガニック雫石に訊く
https://www.youtube.com/watch?v=bNqCitS1gQc
ベジアナあゆみ