専業主婦が絶滅危惧種に?
男子厨房に入る時代
うちの夫は料理上手?
インパクトのあるパネルが並びます。
なんの展示会かわかりますか~!?
2025年の予見!
こちら、ニッポンハムグループが毎年開催する展示会なのです(幕張メッセ)。
今年のテーマは、「食の未来ともに創る」
2025年に向けて市場が伸びると見込まれる5つの食卓シーンを提案しています。
共働き世帯は増え続け、冷蔵庫は大容量になり、
便利なストック食料品をまとめ買いし、家では料理しない日本がもう目の前に・・・?!
人生100年時代の食とは!?
高齢者や、生活習慣病予防もふまえてタンパク質の摂取を呼びかける
フレイルとは?
高齢により心身の機能が低下し、介護が必要になる前の段階。
厚生労働省は今年度=2020年度から、75歳以上で後期高齢者を対象に「フレイル健診」を導入します。
いわば、介護予防ですね。
そこで注目される成分のひとつが~~~~
①たんぱく質 摂らなきゃ!
高齢者だけでなく、
国民の実に65%が毎週何らかの運動をしている時代、筋トレやらスポーツにも、
たんぱく質(プロテイン)は求められています。
②スマホが離せない!
いまやスマホが手放せないのは若者だけではありません。
40~50代でも3割以上は、「ランチ時、スマホを優先させる」という調査結果が!
スマホながら食べランチには、片手で持てる手軽なスティックタイプの商品開発が~
長生きする女、結婚しない男。
女性の半数が90歳まで生き、男性の6割が80歳まで生きる時代、
1千万人の買い物弱者。
一人暮らしだと、買い物に行くのも、料理も億劫になり、
③ストック食材でまかなう夕食
⑤レンジだけでつくる食事・・・
異常気象の日常化で食卓はどう変わるのか。
災害のたびに、コンビニやスーパーから食品が消えたのを、わたしたちは既に何度も経験しています。
そうなる前にある程度は、自宅に備えておこうという中で、
キーワードになるのは、ローリングストック(=③)
いわゆる防災(専用)食を備蓄したまま何年も放置するのではなく、
普段でも使える日持ちのする食品を、日常生活で消費しながら備蓄すること
④夫が準備する休日の夕食スタイル
いまや厨房に入る男子は43%
若い世代ほど夫も料理する
以上の5つの食卓シーンに加えて、ニュースにもなっていたのが~・・・
日本ハム、植物肉に参入!つい先日、1月15日の日経新聞の記事です。
植物肉、代替肉などと呼ばれますが、
健康志向、環境問題、アニマルウェルフェアなどの観点から、欧米ではベジタリアンが増加し、
世界の市場は、10年後には9兆円を超えるといわれています。
日本もこれから延び続けるのは間違いありません。
https://www.jiji.com/jc/article?k=2020011701127&g=newitem
そこで、
ニッポンハムが提唱するのは、「ナチュミート」!
いわゆる動物性のお肉ではなく、大豆やこんにゃくを原料とした持続可能な社会のための次世代の素材!
大豆たんぱくのお肉を使用しないハンバーグ。
精進料理の時代から、豆腐やおからを使ったお肉もどきはありましたから
これもおからハンバーグのような印象~。
お肉の感じもありました。
ソーセージやハムの類は、だい~ぶさっぱりと言うか、おそらくまだ研究の余地がありそうです。
味わいをとるか、主義をとるか・・・。
新しい動きを先取りしていくのが、国内最大手メーカーたるゆえんですね。
世界的な人口増加、食料不足、
温暖化・水不足から家畜の飼料不足
(2030年にたんぱく質の需給バランスが崩れると言われています)
また、消費者の動きも・・・
健康志向・美容志向
SDGsの浸透、環境意識の高まり
フレキシタリアンの増加(フレキシブルなベジタリアン=野菜中心だけどときどき肉魚も食べるゆるいベジタリアン)
↓↓↓
新しいお肉のようなたんぱく質の開発が求められる
企業の生き残りをかけた分析、パネルを読むだけでも勉強になります。
血圧が気になる方には塩分30%カット、ギャバ配合のロース生ハム
というわけで、時代背景、社会課題をふまえた新商品の試食コーナーがすごい!
片手で手軽にたんぱく質が採れるチキンスティック!(スマホながら族にも、アスリートにも)
あらびきグルメイドステーキめっちゃおいしい~♡
こちらは高級感あふれる豚の味噌漬けや最高の熟成ロースハム。自社農場産・美ノ国
プロテイン商品はハムだけでなく、乳製品まで~!
アイスランドから日本初上陸!
ヨーグルトとチーズの間のスキル!3月から発売する新商品です!
(実は、つい先々週、神戸にあるチーズ工房(スイミー牛乳店)さんへ取材に行き、
アイスランド仕込みのスキルタイプのヨーグルトを手作りしている話を聞いて来たばかりだったので、
「スキル」ブーム、来るんじゃないかと思って個人的にびっくりした。)
オーストラリアで生まれた子牛(素牛)は、生後2週間ほどで、船に揺られて日本に渡り(船便で2週間)、
そこから鹿児島の霧島牧場で肥育して(よく覚えてないけど1年半~2年ぐらいだったか)
日本国内で子牛の生産者(繁殖農家)がどんどん減り、子牛価格が高騰する中で、
子牛を輸入して、国内で育てて安定供給することも、食品メーカーの大切な仕事。
牛肉の産地の呼称は、いちばん長く肥育した牧場なので、
生まれたのはオーストラリアでも、これは立派な国産牛として市場に出回ります。
サシもほどよい肩ロース すき焼き用
塩コショウで焼いたスライス、おいしかったです!
世界情勢や、中国の経済成長で、いわゆる「買い負け」が起きています。
輸入牛肉も多様な産地から調達することが求められます
ウルグアイビーフ!
飲食店の人手不足への対応として、調理の手軽な業務用商品
ニッポンハムの井川本部長、前田統括部長、
(写ってませんが小田茂さんに招待頂きありがとうございました)
畜産技術協会の南波会長
日本家畜人工授精師協会の宮島会長
食肉科学技術研究所の木下理事長ほか
畜産関係のみなさま、ありがとうございました~。
さすが日本最大手の食肉加工メーカーの展示会というか、もはや博覧会ですね。
「世界で一番の「食べる喜び」を届ける会社」として、この国の未来を予測した商品開発。
めちゃくちゃ勉強になったー!
見るだけじゃなくて試食がすごい。
少しずつ味見したつもりが、大きな会場で延々と試食コーナーが続くので、
後半はもう無理~入らない~~というぐらい味見させていただきました。
80商品ぐらいあったそうです。
そのうち新商品は半分で、あとはリニューアルやパッケージの刷新など。
世の中の動き、時代に合わせて、商品を開発し続け、
それでも5年後に生き残る商品は、ほんのわずかだそう。
(じぶんの反省として日本の畜産とか農業とか、生産現場のことばかり考えていたけれど)
メーカーの底力というか、飽くなき前進力というか、種を蒔き続ける生命力、
企業という生命体のしたたかな強さを知りました。
さて、ニッポンハムのシャウエッセンは今年誕生35年!
35年続く大ヒット商品、すごいですねー。
写真禁止になっていたので、撮れませんでしたが、
いろいろハム、ステーキ、ジューシーなお肉や加工品を味見した中で
ダントツでシャウエッセンがおいしかったです。ダントツです。じゅわ~。
比べるとわかりますね。
食生活の多様化、多様性、いろんな好みや志向や主義主張、考え方、ライフスタイルもあるけれど、
食べものだからやはり、おいしいか、おいしくないか、食べる喜び!
本当においしいって大事だな~と思いました。(結果、シャウエッセンを見直した~^^)
さらなるシャウの挑戦がはじまっていました。
和牛が主演!シャウ製作所
時代に流されたシャウ
挑戦のないシャウはシャウではない
チェダー&カマンベール
パリッ!
東京会場(幕張メッセ)は、1月16日17日に終了し、続いて大阪では23日24日に開催されます。
☆基本は商談用ですので、招待者のみの展示会です~。
ありがとうございました~。
ベジアナ@ハムアナ・あゆみ