先日、福岡市内で、「小農学会」のシンポジウムが開かれました。

「小農」とは、利潤追求のための農業ではなく、そこに住み、暮らしを目的に営む農業のことで、別名、家族農業と呼ばれます。

(令和元年2019/5/12)

事務局の門田さんの挨拶から

 

 

「小農学会」は2015年、

ヤギを飼い、合鴨の有畜複合経営を実践する鹿児島大学名誉教授 萬田正治先生(77)と、

 

 

佐賀県唐津市の農民作家、山下惣一(82)さんの二人を共同代表として設立されました。

 

 

 

70人が集まりました

日本を代表する小農の実践者であり論客の集まり‼️

さぁこれから小農の大逆襲が始まりますー❣️

 

 

 

 

「種を科学する」と題して

久留米大学 経済学部 冨吉満之准教授のお話〜

 

 

 

 

 

 

 

 

鹿児島〜伝統野菜復活への取り組み

かごしま無農薬野菜の会 橋口孝久会長

 

 

 

 

 

 

 

 

小農の権利宣言について国連の動き

京都の耕し歌ふぁーむ 松平尚也さん

 

 今年は国連による「家族農業の10年」が始まり、「小農の権利宣言」も採択されました。家族農業(小農)は、世界の食料生産額の8割以上を占めることが国連食糧農業機関(FAO)でも報告されています。

しかも日本の家族農業は97%、実は世界屈指の小農国なのです。

 

 

 

九州北部豪雨で被害を受けた八女市黒木町の笠原棚田米プロジェクト。

小森さん

 

 

 

 

 

 

 

NPO山村塾の報告では、5年間の長期で口約束でいいので買い支える仕組みや都市からのボランティアが、作業そのものよりも地元の人の励みになること、より無農薬や減農薬を目指すようになるなど心のモチベーションに大きく役立っている話が印象的でした。

 

 

徳野先生


未来志向でエキサイティングな会でした

まずは取り急ぎ写真だけ〜

 

 

「忘れられた人類学者」著者 田中一彦さん

 

 

 

 

 

 

 

平戸の「善果園」近藤さん、写真撮っていただきありがとうございました。

 

「小農の大逆襲」と題して琉球新報はいたいコラムに書きました。

 

 

 「小農学会」は2015年、ヤギを飼い、合鴨の有畜複合経営を実践する鹿児島大学名誉教授 萬田正治先生(77)と、佐賀県唐津市の農民作家、山下惣一(82)さんの二人を共同代表として設立されました。

 現在、霧島市で合鴨農法を主体にヤギも飼養し、有畜複合経営を実践する萬田さんは、

「霧島生活農学校」を開いて後継者の育成にも努めています。

研究者時代、合鴨が草や虫を食べ、糞が肥料となる循環型で無農薬の米づくりを実現させた萬田さんは、全国の農家と交流する中で、農業には、産業としての農業と暮らしとしての農の2種類あり、これらは区別して論じるべきだという考えに至りました。

 

 同じく、農民作家の山下さんは、「小農救国論」や「市民皆農」など多数の著作で知られ、農業とは、成長や拡大ではなく持続を目指すものであり、企業ばかりに任せるには無理がある。また、販売額が年間50万円に満たない自給的農家は、農政から存在が無視されているなど、小農消滅の危機を指摘し、農の価値を訴えています。  

 

 農の現場から、大規模経営、経済効率という単一の価値観だけではなく、地域の暮らし、農村が持つ多様な豊かさを、小農自ら団結して発信していこうというのが「小農学会」です。

シンポジウムには70人が集まり、奄美から駆けつけた人もいました。

 

 萬田農園ではこの春、農学校の教室兼カフェとして「合鴨の里 納屋麹カフェ」を始めたそうです。

納屋を改築した風格のある建物で、合鴨ランチや卵かけごはんなど自家産メニューが想像以上の人気です。心をこめた手作りのおいしさは伝わるのです。同時に地域内外の人々がこうして語り合える場を求めていたのでしょう。

 今までおとなしくしていた小農自ら存在価値をアピールする“小農の大逆襲”が九州から始まっています。

 

 

 

 

 

ベジアナ・小農アナ@あゆみ