追記します(2020年2月29日)
以下の記事について、棚田の土地が業者に渡り、存続が危ぶまれていると書きましたが、
その後、知り合いから連絡があり、
業者には棚田ではなく、別の場所の土地を売ることでどうにか折り合いがついたそうです。
少なくとも、写真の棚田は存続されることになりました。
応援、シェアいただいた皆さま、ありがとうございました。
その後の報告が遅れたことお詫び申し上げます。小谷 あゆみ(2020年2月29日)
埼玉県小川町中爪にある、「内洞沢の棚田」へ行ってきました。
小川町といえば、有機農業の里として知られますが、中爪という橋 の上から見るこの里山は、棚田ファンには有名です。
棚田写真家の安井さんの案内で訪ねてきました。
蛍の里としても知られ、用水にカワニナが育っています
しかし、なんとこの棚田が産廃業者の手に渡り、処分場にされそうだという。
Sさんが30年以上かけて耕した棚田ですが、
土地の権利は様々な事情を経て、町が所有していたそうです。
それが先ごろ、業者にだけ情報を流して土地を売ってしまったというのです。
信じられない話ですが、昨日Sさん本人から伺いました。
(Sさんは多くの人にこのことを知って広めてほしいとおっしゃいました。
ここではあえて名前は伏せておきます)。
棚田の脇の林道にはカタクリも咲き誇る
しかもここ中爪は、有機の里の代名詞である「下里」からもそれほど離れていない。
周辺環境への影響も心配です。
小川町の有機農業者の会は、Sさん側を応援しているそうですが、
土地の権利は既に業者に渡ったというのです。
(売却した額も聞きました。)
こんな大変なこと、地元ではとっくに議論されているはずですが、ネット上では見つけられませんでした。
(昨日聞いた話で、内容はすべてSさんによる話です。町側の言い分も知りたいですが)
埼玉県小川町中爪「内洞沢の棚田」
この写真の奥に写っている山桜はもうすぐ満開になります。
それはそれは美しい日本の里山です。
わたしたち市民にできることがあるとしたら・・・、
春の陽射しをいっぱい浴びた里山の棚田を見に行って、写真を撮って投稿したりして、
より多くの人にこの棚田の価値を広めることなら誰にでもできるかもしれません。
この日も、サイクリングの人たちが4〜5人、棚田のそばまで見に来ていました。
満開の山桜はもうすぐです。
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ベジアナ・棚田アナ@小谷あゆみ