日南町の町長が鳥取銀行にけんかを売った。

これすごい話!

既におそらくあちこちで起きている問題だろう。

話題になることで、何かの機運が高まればいいなと思ってシェア‼️

町長が発した衝撃の投稿 | NHKニュース   https://www3.nhk.or.jp/news/html/20190213/k10011812991000.html

 

人口4300人の日南町から鳥取銀行の支店が消えたことに、町長が抗議の行動を起こした。

記事を読んで、年末に総集編をやっていたドラマ「陸王」を思い出しました。あのドラマにも 中小企業の足袋メーカーと地方銀行 の関係がでてきます。

同じ銀行でも、理解ある担当者と理解のない担当者がいて、そして付き合っていくにつれ、冷徹な銀行マンが変っていきました。

そうか〜氷のようにシビアな銀行マンも実は血の通う人の子だったのか〜!とじ〜んとくる場面もありました。

今回の日南町の話題も池井戸潤さんの小説にしてドラマ化してもらいたい〜。

 

人口4600人の町から銀行が消えるとはどういうことだろう。

言い換えれば、4600人の従業員を抱え、5億6千万円の取引のある大企業の敷地内から支店を撤退させるとき、社長に一言の相談もなかったということです。

知らされたのは発表の前日だったそうで、つまり、事後報告と変わりません。

町長が怒っているのはそこでしょう。

支店という箱物が消えただけでなく、担当の銀行マン一人ひとりと付き合いがあったはずです。彼らはただ黙っていたのだろうか。

せめて早く知らせるべきではと上司に掛け合わなかったのだろうか。

いずれにせよ、相談する必要はないと、存在を無視され、プライドを傷つけられたのですから、そりゃ行動を起こしますよね。

 

しかも記事によると、頭取が町長のところへ説明に行ったのは、町長のFBアップの2週間後です。FBの記事やニュースが拡散し、収集がつかなくなって初めて行ったと考えるのが普通でしょう。

 

自治体と金融機関との関係について 思い出した事例があります。

岩手県 西和賀町と北上信用金庫の包括連携協定 です。

 

西和賀町の人口は5600人。日南町と近い規模で、豪雪地帯という共通点もあります。

雪に閉ざされる陸の孤島は過疎が進みやすいのです。

だけど、北上信金のとった行動は鳥取銀行とは真逆です。

人口減少で町の産業が疲弊すると、地域とともに生きる信金の存続にも関わるため、信金の主導で町の活性化を始めたのです。

雪深いからこそとれる「#西わらび」のわらび粉やわらびの商品をつくり、デザイナーも巻き込んで「ユキノチカラ」というプロジェクトでふるさと納税商品を生み出したのです。

そのとき書いたブログ記事

https://ameblo.jp/ayumimaru1155/entry-12255921359.html

 

 

参考記事はこちら(事業構想)

https://www.projectdesign.jp/200005/furusato-practice/004470.php

 

その仕掛け人となったのは、北上信用金庫 に勤める高橋祐樹さん。

実は #西和賀のお豆腐屋さん の息子です。そうした立場だからこそ、金融機関が地域活性化をリードできないかを考え、実際に証明してみせたのです。

2年前、わたしはそのシンポジウムに呼んでもらい、西和賀には2度通って取材しました。西わらび、銀河高原ビール、湯田乳業、砂風呂温泉も訪ねました。

 

 

地方の金融機関と自治体は運命共同体である。

この方法はすでに九州(宮崎だったか)などでも同じ仕組みで展開されています。

事例はあるのです。

 

地方銀行が、収益性の少ないものをどうしたら活かせるか考えることを放棄し、ただ切り捨てていくならば、銀行そのものがいずれ大手より収益性がよくないと切り捨てられても、もはや誰も悲しむ人はいないでしょうね。

現代の童話になりそうな物語ではないですか。

 

去年8月の記事はこちら
増原聡町長は「半世紀以上も付き合いがあるのに、なぜ相談がなかったのか。他の方法を一緒に考えられたはずだ」と憤る。

https://www.sanspo.com/.../2018.../sot18083120340012-n1.html

 

町長が発した衝撃の投稿 | NHKニュース   https://www3.nhk.or.jp/news/html/20190213/k10011812991000.html

 

 
 
ベジアナ・地方アナあゆみ