制限時間8分内に100羽のひよこの雌雄を鑑別します。
肛門鑑別と言って、ひよこの肛門にあるわずかな突起の形状の違いでオスメスを見分けますが、
ほんの1ミリぐらいのもので説明を受けても素人にはわかりません。
そもそも「初生ひな雌雄鑑別師」とはどういう仕事か。
初生ひなとは、生まれたばかりのひな。
一般に養鶏農家(卵の生産者)は、卵を産む前のニワトリを業者から仕入れて来て鶏舎で育てて毎日毎日卵を生産出荷するわけですが、そのニワトリというのは全てメスなんですよね。
だから仕入れるのはメスだけというわけ。
卵を産まないオスは売るわけにいきませんからね。
それが雌雄鑑別。
方法には羽根鑑別と肛門鑑別の2種類あります。
ニワトリも例に漏れず育種改良が進み、羽根にオスメスの違いが現れるひよこが増えていますが、原種や原々種にはその特性がありませんからまだまだ肛門鑑別を見分ける技術と職人は必要。
しかも、チキンや卵のニワトリ文化が色濃いヨーロッパなどでは需要が多くあります。
指の小ささや、出先の器用さ、瞳の色などで、この #鑑別にはなぜか日本人がむいているそう。
戦後の外貨獲得のためにも技術を持った専門家として多くの日本人が渡欧し、今も活躍しています。
日本人が海外で就労ビザをとれるメリットもあります。
しかしまぁ専門的な技術なので5か月間みっちり養成所で学び、高騰考察という試験に合格した人だけがなれる仕事です。
オスかメスか
入賞されたみなさまおめでとうございます^^
100羽全て間違えずに100%鑑別を達成したのは全部でわずか4人でしたー。
それほど難しいんですね。
今回の参加者には女性も多く、長く続けられる仕事として手に職つけたいという若い人もいたのが印象的でしたー。
20代から最高齢80歳まで実に幅広い年齢層が現役で続けられる仕事ってすばらしいと思いました。
初生ひな雌雄鑑別師のおしごとに興味を持たれた方は、畜産技術協会まで^^
#畜産技術協会
#全日本初生雛鑑別師協会