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FABEX 日本食糧新聞創刊75周年特別記念セミナーに参加してきました。

 

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プラチナ構想ネットワーク会長 三菱総研理事長 東京大学 総長顧問の

小宮山宏先生による「プラチナ社会」についてのお話がすばらし過ぎて感動〜〜

 
人類史の転換期である。
豊かになり、長寿化したまではよかったが、その人類の生存活動が「地球」を変え始めた。
 
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人口・人工物・物質の飽和が時代のキーワードだそうです。
それは車の保有台数を見ればわかる。
中国、インドの保有台数は増えているけれど、
日本、アメリカ、イギリス、フランス、ドイツを見れば、どの国も軒並み一人当たりの保有台数0.5を境に10年前から変わらない。
つまりどの先進国であれ、2人に1台、車を持つのが国の限界である。
そのことから今の時代は、人口・人工物・物質の飽和状態であるということがわかるというのです。
 
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そこで小宮山先生の掲げるのは「プラチナ社会」です。
量的な豊かさはすでに実現した。次は質の豊かさだろう。QOLとも呼ばれる。
モノも心も豊かな社会とは、持続的で自由な参加型社会。
シルバーでもゴールドでもない、プラチナ社会。
上記サイトより(小宮山理事長の挨拶文)抜粋
 

世界は、21世紀の持続可能な社会モデルを模索しています。

今、関心の高いのは地球環境問題です。

しかし、もう10年もすると、世界中で高齢化が進行し、超高齢社会の関心が高まるでしょう。

高齢化が、人類の末路となるのか、進化となるのか、これからの数十年でその結論が出るわけです。

「地球環境問題を解決した元気な超高齢社会」が21世紀の世界が必要としている社会モデルです。 

環境問題や高齢社会というと、どうしても後ろ向きのイメージがあります。

まず、それを払拭することが必要です。

そこで、これら2つの課題を高いレベルで解決した社会を「プラチナ社会」と命名することを提案したいと思います。高齢というと一般にはシルバーという言葉が使われます。燻し銀と言うのも悪くはありませんが、燻しは錆び(酸化)ですから、活力あるいうイメージが出ません。また、シルバーは貴金属としてはゴールドより下です。プラチナであれば、金よりも高価ですが、品格を感じさせ、輝きの失せない元気なイメージが出ると思います。

20世紀の経済大国の日本を「黄金の国JAPAN」に対比し、21世紀の日本を「プラチナの国NIPPON」と呼ぶのはどうでしょうか。(プラチナ社会研究会・三菱総合研究所理事長・小宮山宏)

 
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プラチナ社会の必要条件
資源の心配がない(循環型社会)
だれでも参加できる・雇用がある
エコロジー
自由な選択
この周辺に新しいビジネスは生まれる

 

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日本は課題先進国である。
日本は2050年「資源自給国家」を目指す!!
エネルギー、鉱物、食料、木材、水!
日本のモデルは地球のモデルなのです。

 

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自然共生が経済を再生させる事例として、なんと「グラウンドワーク三島」の事例を紹介されました。
元静岡県庁職員の渡辺さんの名前も紹介されました。
一時期は企業の工場排水などでどぶ川になっていた三島がNPOの力で再生した先進的かる優良な事例です。
三島の渡辺さんは、わたしも務める「静岡県のふじのくに美しく品格のある邑づくり推進委員」でご一緒したことがあります!これは今度ご報告しなくては〜!!

 

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兵庫県豊岡市のコウノトリ育む米のお話も。
口頭では、佐渡のトキと田んぼのお話もありました!
 
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自由な生き方、常識を疑え
オフィスは都市部でなければいけないか?
通勤ラッシュで同じ時間帯に集中して行く必要がどこまであるのか?
会社員のほとんどがパソコンに向かって仕事をしている現状で。

 

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主要国のエンゲル係数は、イタリア、日本、フランスなど、グルメ大国の方がはるかに高い!

何にお金を払っているのか?
カロリーのための食ではない。
美食に高額のお金を払う時代である。
しかしアメリカは農業生産性が高く食材が安価なことなどから例外的に低い
 
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生きるための食からプラチナのための食へ!

クオリティオブライフのためにこれからの「食」は考えるべき
 
新ビジョン2050
世界が屈折点を迎えた今、課題先進国は日本である。
 
新ビジョン2050
課題先進国日本のプラチナ社会実現に向けて小宮山先生未来構想の総仕上げ
地球温暖化、少子高齢化は克服できる
 
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つづいて味の素の伊藤雅俊会長が「なぜ人は食べるのか〜食の多面性、サスティナブルな社会の実現」と題して講演。
 
食は経験です。
モンゴルで出された羊の頭。主賓へのおもてなしだが、食べた経験がないと躊躇する
 
シラスや稚鮎、食べた経験のない欧米人は生きたまま揚げる稚鮎の天ぷらを受け入れ難いものである
 
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調理が進化にもたらした影響
火を使うことで咀嚼の時間が減った
家庭の食を担っていた女性が社会進出することで、男女の分業がなくなった
それは婚姻の定義を失うことになるのではないか…
 
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産業革命後の工業発展、女性の社会進出の過程で、調味料は生まれた。
家庭の食事を改善するため。
 
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食品業界の役割は、社会を支えることとつながっている
 
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生きるため(栄養)に食べるから、おいしさ、たのしさ、情報、自己実現、持続社会実現へと食の価値は変わってきています。
 
最後に、伊藤園執行役員でCSR推進部長の笹谷秀光さんが登場し、鼎談です
 
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小浜市の食文化
ミラノ万博にも小浜市単独で出展していました
 
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食と観光
 
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新グローバル時代
 
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 笹谷さん、これからのCSRは共有価値を創造して行く「発信型三方よし」が重要
 
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茶畑から茶がらまで。
耕作放棄地解消し、茶の産地を育成するなどの事業
「世界を変える企業50」の18位に伊東園が選ばれた

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国連のSDGsを受けて持続可能な社会づくり
 
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東京オリンピック・パラリンピックは好機である
 
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伊藤園@笹谷さん、プラチナ社会@小宮山先生、味の素@伊藤会長、
サスティナブルな社会を考える上で日本ができること、やるべきこと、いずれもトップリーダーによる貴重なお話。
FABEX 日本食糧新聞さん、感動的にすばらしいセミナーありがとうございました。

 

プラチナ構想ネットワーク会長小宮山宏先生の講演資料がサイトに載っています。

2016年7月25日 13:30~16:30
会合名:グリーン建築推進フォーラム 第2回シンポジウム~パリ協定・民生部門40%削減に向けた展望~
主催:一般財団法人建築環境・省エネルギー機構(IBEC)
場所:日本建築学会 建築会館ホール

基調講演:「パリ協定の意義と建築分野における今後の展望-プラチナ構想の実現と建築分野-」
講演資料(PDF:1.7MB)

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昨日の講演資料とも重なる部分多いのでシェアします。

どんな分厚い本を読むよりもためになる講演だと思いました。

でもより詳しく知りたい人はやはり著書おすすめだそうです。
新ビジョン2050
課題先進国日本のプラチナ社会実現に向けて小宮山先生未来構想の総仕上げ
地球温暖化、少子高齢化は克服できる

 

 

 

 

ベジアナ@サスティナブルアナ@あゆ