2016年5月2日(月曜)再放送2016年5月9日(月曜)

放送内容

小谷あゆみさん、毒蝮三太夫さん、ゲストの野坂暘子さん

入選者の長野八重子さん(右)と夫・晴好さん(左)

 

入選者の熊本末代さん

 

ゲストの野坂暘子さん。介護の経験も伺います。

小谷あゆみさん、毒蝮三太夫さん、ゲストの野坂暘子さん

入選者の長野八重子さん(右)と夫・晴好さん(左)

 

介護に関わる方々から広く短歌を募集し、その中から100首を選ぶ「NHK介護百人一首」。
介護する人、される人、日々の介護生活の中でふと心に浮かんだこと、ユーモアにくるんで詠んだある日、ある出来事の情景…いずれも介護への様々な思いがこめられた珠玉の百首です。
その中から今回は春編と題して、5月2日(月)、3日(火)の2夜にわたって入選作をご紹介します。歌はどんな思いで、どんなときに詠まれたのか、作者の方を訪ねます。
介護短歌という三十一文字の器にこめた人の優しさ、強さにふれていきます。

「春編 その一」で紹介するのは
うわ言に「お前も一緒に死んでくれ」病み篤き夫の愛と受け止む(佐賀県・熊本末代さん)
末期の肝硬変だった夫の死の恐怖から出た言葉だろうか。突然うわ言にそう言った。涙が止まらなかった。ふと近松門左衛門の「曽根崎心中」が頭をよぎった。そうだ夫の愛だと思えばよいのだと言いきかせました。

徘徊について歩けば地区の人我にエール勇気百倍(大分県・長野八重子さん)
いつも夫の徘徊には手をつないで歩きます。団地の人が必ず声をかけてくれます。仲がいいねって。ラブラブよって答えます。ついて歩くのは大変ですが、うれしく思います。

他の歌をご紹介します。
どうぞ介護短歌の世界へ……
出演は、野坂 暘子さん。シャンソン歌手。夫の作家・野坂昭如さんを昨年、介護の末に看取りました。

出演した 野坂暘子さん

東京都出身のシャンソン歌手。元宝塚歌劇団娘役。
夫の作家・野坂昭如さんが2003年に脳梗塞で倒れ、去年12月になくなるまで13年間自宅介護。
著書に介護生活を綴ったエッセイ「リハビリダンディー」(中公文庫)

http://www.nhk.or.jp/heart-net/tv/calendar/program/?id=201605022000#breadcrumb