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直島に行ってきました(その2)

つつじ荘に駐車して徒歩12分でたどり着いたのはベネッセハウスミュージアム

館内は写真撮れないけど屋外作品は撮れます

 

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杉本博司さんの海のモノクロ写真

 

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こんな感じのアプローチ

これも安藤忠雄さん作品らしいがコンクリートじゃないのもあるんですね
 

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とにかくインバウンドが多い

 

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バス停でシャトルバスを待ちます

地中美術館をめざします

 

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ベネッセハウスミュージアムの作品もおもしろいものでしたが、

芸術作品を30分ぐらい鑑賞し終えて建物から出てきて目にした

このバス停からの景色が、

なにより一番美しい絵画であり、彫刻であった。

「なにがアートって、結局これが一番見事やんか」

思わずそう言いながら海の写真を撮っていると、

美術鑑賞しないでバス停のベンチに寝転んでいた姉は爆笑した。

「そやろ、ここめっちゃきれい思ててん」

(父、無言)。

わたしは1030円の鑑賞券を払っていくつもの作品を見てやっとこの事実にたどり着くことができたのだった。

 

人は自然にどこまで近づけるか。

 

この命題はしかしおそらく芸術家の誰もが目指していることなのだろう。

 

そういえば昔からわたしはこの足で歩き回って、お金も遣って、情報をたくさん仕入れて、そうして何かを掴もうとするタイプで、

姉は青空の下で、畳の上で、その辺で、寝転びながら考える(いやあまり考えていないだろう)タイプだったことを久しぶりに思い出した。

 

 

ほんとどの海も砂浜も空も美しかった。

 

ようやく地中美術館にやってきました。

この写真はリーフレットから。

安藤忠雄が自然景観を損ねないように建築を地中に埋めたとして知られます。

シャトルバスで着いたのは10:40でしたが、入場制限があり、11時までチケットは売れないという、整理券を渡され、待合室で待つことに。

チケットは1人2060円。気合いが入ります。

 

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売店で小豆島のオリーブサイダー買ってみた

オリーブ果汁1%

確かにシュワシュワの中にオリーブの青々した香りがします

210円

 

ようやくチケットを買って(3人で6180円!父が全部出してくれた)

花の庭の道を通って地中美術館へ

クロードモネはガーデニングを愛したそうでモネの自宅の造園を参考にした「花 の庭」 

わたしが花を撮っていたら父が、ここがきれいやと言うので、

 

そこを撮った。

色とりどりの花が寄せ植えされている中で、

おっちゃんはこの部分を美しいものとして切り取ったのかと思った

 

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そんなこんなでやっと地中美術館へ

安藤忠雄さんの設計で

展示はクロードモネ、ジェームズタレル、ウォルターデマリアさん3人の作品

このコンクリート壁を境に、建物までのアプローチも一切撮影禁止

だいぶ厳しい

入館料2060円も厳しい

それから「静かな鑑賞環境にご協力」と書いてあり、つまりおしゃべりも極力ひそひそ声で、ということであった。

 

①クロードモネの睡蓮は大きな作品5点でいちばんメインは2m×3mが2枚組になっているので、2m×6m。

自然光を天井から取り入れれているそう

石のタイルみたいな床で、ここへはスリッパに履き替えないといけない

 

②タレルの光の作品は、金沢の21世紀美術館のタレルの部屋(ブループラネットスカイ)とほぼ同じに思えました。

十日町の光の館にもタレル作品はあります。

 

わりと決めごとがきっちりした美術館で、

作品を見るのにも待ち時間があったりして、

その間、ちょっとよそ見しようと2m〜3m動こうとしたら、

動かずに待てと言われたりして、

なんというか、すばらしい空間の割には人間のルールがきゅうくつだと感じました。

(一人で行ったのならよかったのかもしれないけれど〜〜)

 

「当美術館は、静けさも作品の一部となっております」という説明があった。

 

この美術館は完成してからだいぶ経つので、いろいろ試した結果、

今のスタイルに落ち着いたのだろうとは思うけれど、なんというか、いわゆるオペレーションというか、人間のサービス、もうちょっとどうにかカイゼンできないものかと思いました。

真っ白な服を来た女性スタッフ(確かほぼ全員女性だった気がしました)は随所にたくさんいて、いろいろ訓練も受けたような説明をしてくれるのだけれど、

なんといいますか、ええと

そんなわけで、

美術館を後にしながら、フリーエリアに出た時に姉が言い出した。

 

「コンクリートの穴の一つ一つも作品の一部になっております」

「当美術館は笑い声も作品の一部となっております」

「当美術館では、窮屈からの解放感も作品の一部となっております」

「当美術館では、ルールからの卒業も作品の一部でございます」

「当美術館は、出た後の自由を感じていただくのが目的の一部でございます」

「入場料は美術館を出た後の喜びも料金の一部となっております」

 

あああ〜直島アート巡り最高〜〜

 

後半はいよいと家プロジェクトへ!

 

島まるごとアートまち歩きはつづく

 

直島に行ってきました(その1)島まるごとアートまち歩き〜人生初の父娘旅の巻

直島へ行ってきました(その2)美術館を出た後の自由も作品の一部でございます

 

直島へ行ってきました(その3)おもしろかったのは杉板を焼いたら防火になる話

 

ベジアナ@島アナ・あゆ