うちのロケットニュース~~♪(※←というネットニュースがありますよね)

ルコラの花が咲きました。

イタリアではルッコラ(rucola)、
英語で ロケット(rocket)、

日本ではキバナスズシロっていうんですね。

スズシロって春の七草の大根、アブラナ科。

 

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それはそうと、この間の連休に、

畜産技術協会の八木さんのお供で

東京・稲城市の牧場へ行って羊の毛刈り体験をさせてもらい、

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電動バリカンで

ウィィィィーーン

ウィィィィーーンと

刈った羊毛が

 

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あまりにもきれいで、もくもくしてしっとりしてたっぷりあったので

これ何かに使えないかな~と訊ねると、

本来、羊毛にするには専用の飼い方が必要で(外で放牧が○適だそう)

毛のゴミを取り除いたり洗ったり処理が大変なので


この羊毛に関しては引き取り手はないと知り、

仕方ないとはいえ、もったいない気持ちになっていました。

それで

羊毛と羊肉のことを考えていたら、たいへんなニュースを知りました。

 

【中国の爆食が、学生服の値上げを招く】

 

(引用:朝日新聞デジタル)
「学生服が値上がりしている。
羊肉の世界最大の輸入国、中国で「火鍋」ブームが広がるなど羊肉が大人気で、

学生服の素材となる羊毛用の羊が減っていることが一因だという。」

 

羊肉需要を引っ張るのが、現在「火鍋」ブームに沸く中国だと指摘するのは
「資源・食糧問題研究所」の柴田明夫代表。
柴田代表によると、
中国の羊肉(枝肉)の消費量は、
2012年に408万 t だったのが
2014年は445万 t に増加。(37t=9%増)
中国は羊肉の主要な生産国の1つでもあるが、自国生産ではまかなえなくなり、

羊肉の輸入量は
2012年の15万t から
2014年は33万t に増加した(18万t=54%増) ということです。 

 

(※「資源・食糧問題研究所」柴田明夫代表は、元・丸紅経済研究所所長で、

世界の食料危機や水資源、中国の成長をはじめ国際食料問題のご専門で
農水省・農業農村振興整備部会・委員でわたしもお世話になっている方です。)

 

あらゆる側面から食料(衣料も!)危機が迫っています。
値上げの構造は、物が足りないということです。
自国に物が足りなくなった時、他国へ輸出する国がありますか。
外国産に頼るということはそういうことなのです。

 

 

国内にも少ないとはいえ羊の牧場はあります。(半数は北海道)

http://www.maff.go.jp/j/chikusan/kikaku/lin/pdf/menyagi_siryou4.pdf

農水省のデータでは、

870件の牧場で16000頭の羊が飼われ、

そのうち8000頭が北海道、1000頭は長野です。

羊肉の国産自給率は1.1%ですが、

6年前は0.3%だったので、実は倍増しているのです。

国産羊肉の需要は増えているということです。

 

空前の「肉ブーム」の日本…。

 

一方、この国の農業は衰退の一途をたどり、

お肉を生産する牧場(畜産)も後継者が足りずに、牧場がどんどん消えています。

 

農業生産人口は減る一方…

1995年=400万人
2005年=300万人
2015年=209万人
この現実をわたしたち都市生活者は~~。

 

おととい、「情熱大陸」に、銀座のフレンチビストロ「マルディグラ」

お肉を専門とする和知シェフが出ていました。

和知シェフは、中央アジアを旅して現地の羊肉に感動し、

「日本で次に人気が出る肉は羊。羊の全てを知り自分の料理に昇華させたい」と語り、

今後、日本で中央アジア原産の羊が飼えないか、生産者と相談しているというような

話をしていました。

 

これは楽しみです~~~馬

レストランのシェフが国産の羊肉を喜び、

生産が増えれば、農業に一筋の光が見えると思いましたキラキラおねがい

 

そういえば3月、外苑前の伝説のレストラン「ルゴロワ」で

北海道産羊肉の草分け「茶路めん羊牧場」の羊肉の会がありました。

なんとルゴロワ・大塚シェフは、5月でお店をたたみ、

6月から北海道に移転するとのことでした。

富良野で畑を耕すところから始めるという。

外苑前 ルゴロワで道産羊肉!茶路めん羊牧場の会
緬羊・山羊・畜産関係者が集まって羊肉づくしお祝いディナー。

 

料理をお皿の上だけでなく、田畑、牧場、産地で食べものが生まれることを

大切に考える料理人が増えていることは喜ばしいですね。

 

北海道産をはじめ、国産の羊肉にこれから注目です。

 

 

ベジアナ@あゆ