5月3日に行った鎌倉@ひら乃の続き~~。

あれから3日たってしまいましたが、昨日、句会で会った心配性の句友Tに

「あの焼き鳥屋で1時間も待たされてキレなかったか心配したよ」と心配されたので(余計なお世話である)、

報告しておかなくてはなりませ~ん。

 

ぜんぶ1本から頼めます。

レバー2

しろ2

はつ1

たん2

すなぎも1

とり皮1

とりねぎ2

やげん2

ししとう2

ぎんなん2

頼んだ。

あれ、ちょっと多いですか?

追加できないという決まりはありませんが、しづらそうだったのと、淀みなく迷ったりせずに注文した方がよい空気が(色濃く)あったので、先にまとめて頼んでおいた。

 

案内してくれた美奈ちゃんが、「焼き鳥が焼きあがるまで1時間ぐらい待たされる」と教えてくれたので、

おつまみもいろいろ頼んだ。

 

※小梅3粒はお通しとして出てきます。

すでに1粒かじった。

梅干しとビールって合うんですか?お通しとしてはふしぎだったけれど、鎌倉アルプスハイキングで歩き続けた私たちに、クエン酸はちょうどよかった。

 

ポテサラ420円。

もやしも420円。

おひたし420円。

焼き鳥1本160円~なので、サイドメニューの方が割高である。

でも3品頼んだ。

なぜなら…

 

最初の1本ハツがわたしたちの前に置かれたとき、

入店から実に1時間5分が過ぎていた。

16時開店だが、実際に店が開いたのは16:05で、それと同時に入りまして、

このとき、17:10

すでにビールから冷や酒に切り替わっております。(ますよね)

 

ハツ180円

 

砂肝160円。

 

なのに、美奈ちゃんはハツも砂肝も苦手ということで、2本ともわたしの串であった。

友達がまだ食べていないのに悪いなと思いながら食べたハツのなんとまあおいしいこと。

わたしはいまやっと焼き鳥屋にキタと実感した。

 

17:13

タンが出てきたので、

ようやく美奈ちゃんも食べることができた。

右山椒、左七味。

 

焼き台はこんな感じ。

(見えにくいですが、ご主人はこの中にうずくまって何かをしています。極度の近眼なのか、真剣なのか、やたら焼き台に顔を近づけて焼いておられた)

数えると16本しか焼けない。

この店のスタイルは、入ってきたお客さんの順番をかたくなに守るというもの。

開店と同時入店とはいえ、厳密には私たちは4組目。

コの字型のカウンターは16席だから、だいたい2人組客が8組入れる計算。

ふつう1人何本ぐらい頼みますかね~?

仮に1組16本で1回転だとしたら、わたしたちの分を焼くのは4回転目ということになる。

なので、最初の1本が出て来たのが、1時間後だったというわけです。

ある意味、とってもフェアな提供の仕方。

一番最初に来てくれたお客さんを一番待たせない。

亭主の焼き鳥経営哲学が表れている。

 

レバー来た。

カウンターのテーブルが必要最低限の幅なので、お皿はこんな感じで置くことになります。

越の誉 純米酒

シロ来た。

塩かたれか、すべてお任せでお願いしたらシロはたれであった。

わたしはたれも好きだけれどシロってふつう塩なんじゃないかと思ったので、

きっと何かこだわりがあるのだろう。

もっともそんなこと質問したりする雰囲気はございません。

ご主人はとにかく一生懸命焼いているのだから。

一心不乱といってもいい仕事ぶりであった。

手抜きしたりしないまじめな人なのだろう。

 

やげんなんこつ。

来出すとどんどん、どんどん来るのである。

もはやカンパイなどしている場合ではないけど

越の誉 生貯蔵酒

それはもう、かぶせて来るのである。

需要と供給のバランスが、どう~~~~にもこうにも追いつかない。

そんなことよりギンナン来るのである。

焼き鳥、追加できないといけないと思ったあまり、

結果的にわたしたちはずいぶん注文しすぎたようで、

それを食べるためにはお酒を頼む必要があった。

 

お店を出たときはすっかり暗くなっていました。

常に次のお客さんが店の外に並んでいた。

長居してしまってすみません~~~。

それにしてもいろんな焼き鳥屋さんがあるんだなあと思いました。

 

以前、渋谷ののんべえ横丁で行ったやはり焼き鳥の名店を思い出しました。

白いレバーなど希少な部位をだしてくれるお店で、

カウンター8席ぐらいでしたが、そこは完全入れ替え制で、予約制で、

例えば19時スタートとなると、

いわゆるコースのように店のお客さんが全員同じものを同じ順で出されたように食べるのです。

その方が、公平性、合理性は保たれているといえるかもしれない。

けれど、ひら乃は予約も取らず、来たお客さんを来た順番に大切にしていた。

もうちょっとうまくやれないかと思ったのは否めないが、

そんなことはこの亭主の一心不乱なまでのまじめさと店の歴史とファンとの信頼関係の前では風に吹かれてしまう。

ひら乃には、合理性よりも大切にしたいことがある。

あれ、カンブリア宮殿の村上龍は考えた。みたいになってしまいました~。

ごちそうさまでしたー。

知らない土地の知らないお店に入るということは、旅と同じ。これもひとつの冒険であるのだな。なんてことでいかがでしょう~。

 

 

ベジアナ@あゆ