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青山のウィメンズプラザで「男性介護、仕事と介護の両立」セミナーでした。
男性介護ネット事務局長で、立命館大学の津止正敏先生をはじめ、

介護経験者などパネルディスカッション

 

「介護殺人心中事件の加害者は7割が男性」という事実を

わたしは初めて知って驚きました。

なぜ男の人が多いと思いますか?

30~40年前まで、介護は、嫁が担うというのが共通認識だったように思いますが、

今や、介護車の3分の1は男性だそうです。

 

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これ全部男性介護の本です。

イクメンがいるんだから、ケアメンがいてもいいじゃない~!

もっと介護する人に光があたってもいいよね~^^

という津止先生の著作も。

岡野雄一さんの「ペコロスの母に会いに行く」は、漫画から映画化されました。

男性の親に対する思いって、やさしいんですよね~。

だからパニックになりがちという話も。

根本的解決よりも、きょう生きる力、明日へつなげる力。

ちょっと話し合える仲間がいるだけで、どれだけ救われるか。

集いや、家族の会をもっと増やして行こうという話でした。

 

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後半は、テーブルに分かれて話合いました。

わたしは「仕事と介護の両立」のテーマに。

社員のキャリアカウンセラーの方が同じテーブルにいて、

40代50代のもっとも重要なポストにいる働き盛り世代が、

これほど親などの介護に直面している実態がある中で、

有能な人材が介護を理由に辞めてしまうより、

介護しながらでも会社で働き続けてもらう方が

「会社の経営のパフォーマンスがあがる」という考えをもつ企業も出始めているとのことでした。

介護とCSR。

環境や福祉と並んで、

社員を大切にする、「性格のいい会社」が持続可能だということです。

これから必要な視点だと思いました。

 

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それをなぜウィメンズプラザでやるか?
男性介護を応援することが女性の活躍しやすい社会だからです。
多様性の社会がしなやかで強い。

 

介護で孤立しがちなのは、男性なんですね。

プライドが邪魔をするというか。

弱みを見せにくいというか。

女性はちょっとしたおしゃべりや雑談で小さなガス抜きができる場合が多いようです。

問題の解決だけじゃないんですね。

共感とうなずき。

そうよね~、たいへんね~、わかるわ~。

肯定感があればまたがんばれると津止先生は話しました。

同じ歳の友達には話せないから、きょう、この会を見つけてきたという男性もいました。

わたしの司会するNHK「介護百人一首」の番組も、

行き場のない思いを歌に吐き出そうというコンセプトがあります。

 

孤独で、誰にも話せず、糸が切れてしまいそうなあなたに、

介護の思いを短歌にする方法を、伝えたいです。

遊びでいいから、なにかの用紙の裏でもなんでも、

思いを言葉にして書いてみてください。

もやもやの見える化で、ちょっとは大声で叫んですっきりしたような気分転換になる場合もあります。

(もちろん、介護される人も詠んでもらいたいです)

面と向かい合うと言えない言葉、紙に書いてみてください。

相手に渡すかどうかはそれほど重要ではありません。

短歌は自分自身に対する手紙のようなものです。

 

小谷あゆみ

 

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