国連大学で「農文化システムについて」~世界農業遺産の視点から農業、農村文化、生物多様性などについて考えるシンポジウムでした。
青柳正規文化庁長官は、「多品種小規模農業と日本文化」について講演されました。 古代ギリシャローマ美術史の第一人者です!
去年2014年は国連の定める家族農業年でしたが、家庭菜園が実は世界的に食料供給に見過ごせな位置づけであることがベジアナとして注目でした。

日本の農業生産の中核にはならないが、欠かすことのできない多品種小規模農業とCSAの仕組み。
自身の「小さくて強い農業」を大きな家庭菜園だと名乗る久松農園さんの事例を多品種小規模農業の勧めとして文化庁長官が発表されていました❗️


そのほかいわき市の自然農法や、久慈市の短角牛なども。
地域の誇りと自信が原点。
生産額ではなく、年中行事、儀礼と結びついている。生活文化と確立しているかなどの点について。CSA、友産友消、大切ですね~~。



つづいて、
武内和彦国連大学上級副学長による「農文化システムと世界農業遺産の評価」についての発表がありました。
過疎化高齢化の中で地域を維持するひとつの手段として、単に伝統を保存するのではなく、むしろ進化する生きた仕組みとして農業農村のレジリエンスを強化する日本に置ける独創的な農文化システムを評価。 


いまGIAS は世界で31サイトありますが、そのうち日本国内は5ケ所。
さらに次の認定が待たれる3ケ所について説明。
1)岐阜・長良川の鮎漁
2)紀州みなべ田辺の梅の栽培とミツバチ受粉(ミラノ博にはちみつ梅干し!)
3)宮崎県高千穂の焼畑農業と林業
どれも独特ですばらしい伝統と技を誇る農文化~!


自然資本、生態系サービスを大切にしている人と人のつながりをもっとよいものにしていく社会の仕組みづくり=ニューコモンズ

グローバルレベルのステークホルダー
全国・東アジアのステークホルダー
農村・地域のステークホルダー 
相互作用、対抗と連携
独創的な農文化システムのガバナンスについて、レジリエンスの観点から、世にも不思議な図形を使ってわかる人にはとってもわかりやすい説明~。

6月23日~25日佐渡で世界農業遺産の国際会議ひらかれます。


中国科学院地理科学資源研究所教授  ミン・チンウェン 先生

中国=紅い魚の泳ぐ水田=贈答用 3倍の値段

7時間に渡り日中韓10人のスピーカーの発表~。


九州大学教授 矢部光保先生
市場的アプローチ排除性=お金を払う 景観だけでは収入にならない
首都圏住民への贈答用
世界農業遺産の名前がつくと贈答用で高く売れる実験結果
ドイツ・絶滅寸前だった「シュワービッツハル種豚」=おす一頭、めす10頭 通常より1.5倍 スイスや海外にも売れるブランド豚 復活とハム販売

GIAHS 世界農業遺産は、世界で31カ所、日本には5ヶ所あります。
国内5ヶ所全部言える人いたらえらい~\(^o^)/
武内先生おつかれ様でした~~。勉強になりました。ありがとうございました。

覚え書きの箇条書きですがカンタン報告以上~。
「農文化」。
農業農村は、生産はもちろんのこと、環境、生態系、人にとって、多面的な機能、価値を含みます。
「農文化」
ノーブンカ、ノーライフ!
まだまだこれからの言葉なのでぜひ覚えてね。

ベジアナあゆ