最前線は自分でつくる「フロンティアデザインフォーラム~クリエイティブローカルの時代を拓く」に参加してきました。
京都にある立命館大学大学院×(京都府)綾部里山交流大学のコラボレーションで、2/28(土)東京で開催されました。

移住・定住、都市農村交流や地域ツーリズムというけれど、
そもそも農山村ツーリズムってなんのため誰のため。
問題提起もりだくさんなシンポジウムでした。

はじめに
「農山村地域の課題と可能性の観点から考えるフロンティア・デザイン」
高嶋 正晴(立命館大学産業社会学部教授)
田舎は課題先進地域

事例1)
「若者の農山村地域への積極的参入となりわいづくりについて」  
嵩 和雄さん(認定NPO法人ふるさと回帰支援センター副事務局長) 
「孫ターン」増えている。
ふるさと回帰支援センター 2013年以降若者のアクセス増加

移住者に選ばれる地域づくりワクワクする何か
移住相談はお見合い
地域が好きか自己実現か

事例2)
「島根県の半農半X施策がめざすフロンティア・ デザイン」
森山 忍さん(公益財団法人ふるさと島根定住財団) 
移住体験ツアー 年間24回開催(地元によるプラン)
ないものはない(海士町)
人として認めてもらえる「承認欲求」都市部よりも叶う

事例3)
「地域資源バンクNIUがめざすフロンティア・デザイン」
西井 勢津子さん(株式会社 地域資源バンクNIU 代表)
三重県多気町
日替わりシェフによるレストラン 
およそ20人の主婦が日替わりシェフ
一律800円ランチを30食~40食


ニワトリ6羽しめる 大人の姿を子どもは見ている
かまど作る 地元農家が師匠

事例4)
「ローカルキャリアカフェがめざすフロンティア ・デザイン」
川人 ゆかりさん(ローカルキャリアカフェ 代表) 
参加する側が 主体的になれるようなプログラム
全国各地で「若者会議」課題も含めて好きになる。
京都わかもん会議、札幌若者会議、小布施若者会議
課題に参画し、問題を解決したいという関わり方がトレンド!
地域・環境に出会うというより「人」に出会う。(リピーター)
おもてなし疲れ
受け入れる準備はできているか
一旦外から人を呼ぶのをやめよう


綾部市・山崎市長による「ふるさと講座」
中学卒業時、「一度は出るが、いずれ帰りたい」6割
ネックは、「田舎の親」の東京バラ色論
IターンよりUターン
友人知人に「帰ってこないか」という声かけを丁寧に

半農半X 塩見直紀さん、立命館大学大学院×綾部里山交流大学にて。

・立命館大学大学院社会学研究科
http://www.ritsumei.ac.jp/gsss/
・綾部里山交流大学
http://ayabesatoyamacollege.net/
※綾部里山交流大学は、NPO法人里山ねっと・あやべを中心に、綾部市(観光交流課)、京都府中丹広域振興局、綾部市観光協会、京都大学大学院農学研究科秋津元輝研究室、半農半X研究所の6者が連携しておこなっています。このフォーラムは、交流大学東京校の位置付けにもなっています。

2015年2月28日(土)12:30~17:30 
会 場:立命館大学東京キャンパス(東京都千代田区丸の内1-7-12 サピアタワー8階)
そのほかの登壇者のみなさま
司会 
中西 典子(立命館大学産業社会学部教授)

挨拶
山崎 善也(綾部市長、綾部里山交流大学学長)

景井 充(立命館大学産業社会学部准教授)


追伸)わたくし個人的には、これまで農業の側面から農村活性化問題を見て来ましたが、今回のテーマは全く違って目新しく、刺激的でした!
農山村における「なりわい」、地域デザイン、半農半Xについて改めて学びました。
農山村にはたくさんの資源、人、宝物があることを全国を訪ね歩いて取材する中でいつも強く感じますが、それらがイキイキ!うまく活かされるには外からの刺激、評価、働きかけが欠かせません。
ムラが自ら自力だけで輝くのは難しい。
地元学では「土の人、風の人」両者がいて「風土」などと言われますが、
そのためには今回のパネリストのような「イノベーター」なる存在が大切だということも実感しました。
日々、地域に入って長いスタンスで活動する皆様のことを感動的に尊敬すると同時に、わたしも農山村大好き!里山最高~!ばかり言っているだけでなく自分なりの方法で、なんらかのイノベーターになりたいものだと思いました。
後の交流会でそれを 塩見直紀さんに話すと、即座にすばらしい言葉をくださいました。
「みつばちのように受粉していく人もいますね。みつばち先生って知ってますか?」
みつばち先生!?
みつばち鈴木先生という江戸川大学の先生のことを教えてくれました。
そうか!わたしはみつばちだったのか~

みつばちのようなメディア!
ブンブンブンあっちの花こっちの花すてきでおいしいと思って行き来するうちに、知らず知らず受粉しているなんてすてき
みつばちマーヤ、みつばちハッチ、みつばちアナです。
塩見直紀さんはそんなふうにしていつも新しい発想、「思想」を与えてくれます。
以下、みつばち先生のことが書かれた本とみつばち先生本人の著作。

「ローカル(田舎)は、限りなく面白く、楽しいもの」と、全国の魅力的なローカルを訪ね歩いている江戸川大学教授の鈴木輝隆さん。この本は、鈴木さんが30年間訪ね歩いてきた、郷土愛に燃え、個性的で豊かな人生を送る「あのひと」や、イキイキとして魅力的なローカルの「あのまち」がギッシリつまった全国のローカルデザイン現場の実録であり、地域が生き抜くための豊富な事例をまとめた地域づくりの哲学書です。日本はまだまだ捨てたモンじゃない。元気に前向きに生きる勇気と、日本に生きる誇りを与えてくれる。そんな本でもあります。

みつばち鈴木先生―ローカルデザインと人のつながり/羽鳥書店
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ろーかるでざいんのおと 田舎意匠帳―あのひとが面白い あのまちが面白い/全国林業改良普及協会
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ありがとうございました。
ベジアナ・みつばちアナ 
あゆみ