善悪、正解不正解ではなく、まずは一度読んでみてほしいと思う話です。
毎日新聞 斗ケ沢記者のTwitterより
@hidetoga: 乙武さんの「イタリアン入店拒否について」
http://t.co/3fG8S9v3Ga
乙武さんが感じたご自身の未熟さも含め率直な心情、私はこれを拝読して、以前にも増して乙武ファンになりました。@h_ototake

店の言い分、客の言い分、
妻の言い分、夫の言い分、
あの国の言い分、この国の言い分
双方言い分はあるでしょうから、片一方の話しか知れない状況では何も言うことはできませんが。


ただわたしが真っ先に思いだしたのは、
村上春樹さんのエッセイ「村上朝日堂はいかにして鍛えられたか」の文庫本p251
苦情の手紙の書き方 です。
何度か行ったことのある高級レストランのある日のサービスが、苦情を言いたくなるほどだったらしく、
村上さんは翌日早速苦情の手紙を書いた。が、考えた末、それは投函されなかった。
にもかかわらず、連載時から単行本化されたとき、あとがきのおまけの一つとして、その手紙の全文が掲載されている。
手紙とはいえ美しい日本語で含蓄のある一つの文芸作品。
しみじみ読み入りつつ、ずうっと保管してたんかい~っと想像するのもまた感慨深い傑作です。
村上春樹さんいわく、よい苦情手紙とは七分褒めて三分けなすことである。とある。最高!
乙武さん、これ読んだのか、読んでないのか知らないけれど、村上春樹式と同じく、文末へ来てオチのように料理が美味しそうだったと褒めていたので、つい思いだしました!

村上朝日堂はいかにして鍛えられたか
新潮文庫から590円

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双方のツイッター、双方のブログでのコメントを読みました。

店長はTwitterで相当叩かれていました。
乙武さんの店名公開は疑問視しますが、拒否したときの店長の態度がサービス業のプロとしていかがかというものだったみたいです。
普通なら、二度と行かない、という選択肢が客の私達にはあるわけですが、それだけでは腹の虫がおさまらない屈辱があったようです。
どちらがどうとは言えない話だと思いました。
私はむしろそれに反応する人達がどちらか一方を非難して悪者にしたり、答えをいい悪いで決め付けてしまうことが不思議でした。
職業的プロもそうでない人もペンを使えるのがまさにFBやTwitterですからね~。