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安西水丸さん 和田誠さん AD-LIB展に行ってきましたー♡

かわいく心楽しくしみじみウフフな作品ばかり

芭蕉からキングコング、スパイダーマン、聖徳太子、傘まで様々なモチーフを見て、

南伸坊さん「俺、傘以外だいたいなったことある」と、”本人だもの”発言が飛び出しました~!




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日が暮れるとお酒を片手に~

お2人とも昨日遅くまで設営をしたそうですがお元気お元気♡




なんといっても初日のお楽しみは、恒例のイラストレーター二大巨匠漫才♪



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水丸: 「和田さんは先日㐂寿を迎えられたんですよね。(AD-LIB展)いつまでやりますか?
和田さんなら米寿までだいじょうぶですよ。」




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和田:「米寿ね~。あと11年か~。じゃあ水丸さんは何歳までやるつもり?」

水丸:「ぼくは70ぐらいでいいですよ。そんな長生きしたくないじゃないですか。」





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和田:「あれ?この間70になったんじゃなかったの?」

水丸:「あはは、そうですね。」




この笑顔を見ればわかるように、ほんとうにかっこいい仕事をする一流の大人のひとたちってこういう人たちなんだろうな~。

めちゃくちゃかっこいい仕事をそれぞれ第一線で!半世紀!続けておられるのですが、とにかくお話は、笑いが絶えない。


仕事、おしゃべり、笑い、機知、そしてハート、なにもかもセンスなんだな~。とあらためて思いました。

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お二人のコラボ展は2001年からですが、


「AD-LIB展」というカタチになってからは今年で6回目。



最初の人が「左」に書き、あとの人が「右」に書く。


テーマや打ち合わせは一切ないまま、片側ずつ絵を描いて完成する。





案内ハガキになったこちらの作品は、


左:グリーンの小鳥を水丸さんが描き、そのあとで犬のような置き物を和田さんが描いた。


タイトルは「お見合い」


どの作品名も、昨日、設営しながらお二人で考えたそうです。


南青山の spaceyuiさん





それにしても、尊敬しあうイラストレーター同士が12年も年に一度のコラボを続けているなんて、すてきなことですよね~。





和田誠さんと安西水丸さんの共著に「青豆とうふ」という短編集があります。


青豆とうふ/講談社



¥1,890

Amazon.co.jp




まえがきで和田さんは、


「ぼくは安西水丸さんのファンです。~中略~いいものはいい、面白いものは面白い、美しいものは美しい。水丸さんの絵は、どれにも該当するんです。


 そして彼の絵はのほほんとしている。一見、手を抜いているようにさえ見える。この「一見」というところがミソなんです。実は手を抜いているどころか周到に計算された「のほほん」であって、彼の作るものはふんわりと、あるいはじわっと、人の心に入ってきます。その上忘れられない何かを飢えつける。油断がならない。真似しようとしても真似できるものではありません。」


と、水丸さんの絵のことを書いています。





あとがきに水丸さんは書いています。


「和田誠さんは僕にとって憧れの人でした。過去形で書いていますが、それは和田さんが照れるといけないとおもったからであって、憧れの人であることは今も変わりません。


 大学生の時、和田さんの絵をはじめて目にし、日本にこんなかっこいいイラストレーションを描く人がいるのかと、むしろ落胆に似た感動を覚えたことを思い出します。~中略~





~時々若い人にどういうイラストレーションがよいと思うかと質問されたとき~


「ぼくは和田誠さんのイラストレーションが好きです。絵は少しも奇をてらっておらず、都会的な線と研ぎ澄まされた色彩は的確に目的をとらえており、誰からも愛され、しかも古くならず、常に第一線で仕事をしている」


これが僕の答です。(2003年)





そのようにして「AD-LIB展」は長く続いているのですね~。
去年2012年5月「アドリブ展」の様子はこちら♪





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さて、オープニングレセプションで頂いたシャンパン♪ 「ペルトワ・モリゼ」グラン・クリュ!

このお祝いの贈り主は~~~まさかまさか!多崎つくるさんを生んだあの方ですーーー@@

脇にあろうことか、赤い色彩を持つ野菜つくるベジアナ自家製ラディッシュを置かせていただき記念撮影!すみませんーー。



ところで先ほど紹介した、和田さんと水丸さんの共著「青豆とうふ」について。




水丸さんはこのシャンパンの主に、

渋谷のはずれの小料理屋のカウンターで、

「あのさ、今度和田誠さんと連載をはじめるんだけど、村上さん、何かタイトルを」と言い、

「そんな、大それたことを」と言った大作家は

そのあとしばらくしてから、

「それじゃ、青豆とうふ」とつぶやいたそう。

そのとき日本酒のつまみとして食べていたのが「青豆とうふ」だったから。





「青豆」という女の主人公が登場する世界的ベストセラーがありますね。

その小説より何年も先に、「青豆とうふ」が出されていますので、(2003年 講談社)

あの「青豆」誕生のウラには和田さん水丸さんお2人との関係があったのです。




青豆とうふ (新潮文庫)/新潮社



¥620

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☆文庫化になった2011年、おまけのあとがきに、村上さんの文章が載っています♪

「年に一度和田さんと水丸さんの二人展が南青山の小さな画廊で開かれ、僕もワインを一本持参してオープニングにうかがい、そこで絵を拝見しながら楽しくお酒を飲み、あれこれ世間話をし、気に入った絵を買わせていただくといういうのを、ささやかな習慣にしています。なかなかいいものです。

でも、それはそれとして、もう居酒屋で飲んでいるときに、本のタイトル云々の話は持ち出さないで下さいね。メニューにいつも適当な名前のつまみがあるとは限らないので。」村上春樹


南青山の小さな画廊とはもちろんこちら↓

展示作品の1つにすでに予約済の赤いピンが打たれていた。

誰もが知っている昔ながらの日本の物語を材にした作品を今年は買われたのか~と思った。




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日本を代表するイラストレーターお2人 安西水丸さん和田誠さんの 


AD-LIB展⑥は5月18日まで スペースユイにて

http://spaceyui.com/










(蛇足の蛇足~~)

シャンパンはお二人が会場の全員にふるまってくださり、わたしも一口頂くことができました。

キリッと辛口ながらしっかりボディで酸も少しもぼやけておらずホンモノのシャンパンでした。

コルクを記念に頂いてもいいですか?とスペースユイのオーナーK村さんにだめもとで伺うと、どうぞ、ボトルもどうぞ!今水洗いしてきます。とボトルまで頂いてしまいました~。

「ペルトワ・モリゼ」

シャンパーニュ地方の中でも、優れた葡萄が生産されることで有名なメニル村の、グラン・クリュ。そのボトル、テレビの横に飾っています。完全にミーハーなただのファンです。(K村さん、いつもありがとうございます^^)

でもそういう意味でも、この展覧会は、青山を拠点にしている日本の、世界にも通じる超一流の芸術家、作家たちの空気に触れることができます。



(追伸)


水丸さんは、今週からカンヌ国際映画祭へ行くそう!

その様子はWOWOWで放送されます。

「カンヌ、すてきですねー。」というと、

「僕は外国あまり好きじゃないですからね。青森の方が好きですよ。五所川原とかね。ときどき行くんですよ~」

などとこの間の青森の旅の話もさせていただきました~。

水丸さん、お気をつけて楽しんでいってらっしゃいませ~♪