「走ることは悪魔払い」=村上春樹さん、京大で講演イベント

時事通信 5月6日(月)16時7分配信

 作家の村上春樹さん(64)が6日、

京都市の京都大で開かれた河合隼雄財団(河合俊雄代表理事)主催の催しで講演し、

自身の小説観や趣味などについて語った。

 グレーのジャケットに赤いパンツというカジュアルな姿で壇上に現れた村上さんは

「物語は人の心の奥底にあるもので、小説を書くときは、その深い場所に下りていく」と話した。

その上で、趣味のランニングについて「外に出て長時間走ることは、

小説を書くことで絡み付いてくる闇の気配のようなものを払い落とす悪魔払いのようなもの」

と述べた。 


村上春樹さん、京大で講演イベント(時事通信) - Y!ニュース http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20130506-00000033-jij-soci


「新作は実験」と村上春樹さん=京大でのイベントで講演
時事通信 5月6日(月)16時7分配信

講演に続いて元文芸春秋編集者で評論家の湯川豊さん(74)の質問に答える「公開インタビュー」では、デビュー以来の内面の変化をたどり、
「楽しみながら書いていた段階から、(1990年代前半に書いた)『ねじまき鳥クロニクル』で一つ上のレベルに上がることができた」と分析。

 さらに、地下鉄サリン事件の被害者らにインタビューして書いたノンフィクション「アンダーグラウンド」(97年)に触れ、
「被害者の方に3時間もインタビューした後で、1時間も泣いた。あの本を書いたことが僕にとっては大きな体験だった」と振り返りつつ、「2000年ごろようやく書きたいものが書けるようになった」と話した。

 今年4月、発売後7日で発行部数100万部を超えた3年ぶりの書き下ろし長編小説「色彩を持たない多崎つくると、彼の巡礼の年」については「(前作の)『1Q84』のようなリアリズムと非リアリズムを、全部同じリアリズムの土俵に乗せたらどうなるかという気持ちで書いた。

全部リアリズムで書いた『ノルウェイの森』は『文学的後退』と言われ、今回も同様の批判がされると思うが、僕にとっては同じような実験」と語った。



今見たTBSニュースによると

京大での村上春樹さん

講演2時間は撮影録音一切禁止。

黒いキャップ(Nのイニシャル)、サングラス、ガムかみかみ、紺とグレーのチェックのシャツで、タクシーから降りた。

聴講者かインタビュー受けた男性は、今朝、鴨川沿いをランニングする村上さんを目撃。村上さんですかと話しかけると、 

はい村上ですと答えたそう!鴨川はボストンに次いで村上さんが好きなオススメジョギングコースですものー♪


国内での講演は18年ぶり!


「ぼくのことは絶滅危惧種のイリオモテヤマネコみたいなものだとおもってください。人見知りで、びっくりするので触ったりしないように。」
「ぼくは至って普通の人間です。だから

テレビには出ないようにしている。

小説を書くのが仕事なので、それ以外のことに首をつっこみたいくないのが正直な気持ち」


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「色彩を持たない多崎つくると、彼の巡礼の年」について「文学的に後退したと思う人がいるかもしれないが、僕にとっては新しい試みなんです」などと語った。
http://sankei.jp.msn.com/life/news/130506/bks13050617110001-n1.htm