みなさまコンニチハ。昨晩、実家から帰ってきました~。
アマも暑かったけど東京も、ただいま34,8度~!
さて昨日の西宮クイズの回答編です。
甲子園球場をあとにして、母といっしょにやってきたのは~~~~、
西宮のゑべっさんでーーすヘ(゚∀゚*)ノ
正式には「ゑびす宮総本社 西宮神社」さん。
ところが、本殿はただいま改修工事とかで、仮殿で参拝してね♪という矢印が。
工事のために造られたらしい真新しい木造の仮殿はこちら。
これはこれですがすがしいじゃないですか。と、思おうとしているそばから、
「な~んや仮の拝殿じゃあ、どもならん」とぶつくさ言うおばちゃん(母)を無視して
手を合わせ、きちんとお参りする。
仮殿も、本殿も、入り口に過ぎない。神さんはちゃああああんんと向こう側にいてはるのだ。
境内には他にもいろんな小さなお社がたくさんたくさんあって、
一つ一つ丁寧にあいさつしようとしていると汗がたらたら滴り落ちる。お昼が近い。
百太夫さんという神様のお宮もあった。三太夫さんより、97太夫多いなと思った。
西宮神社:
商売繁盛の祭り「十日えびす」では、毎年1月10日早朝6時、開門と同時に、男性参拝客が我先にと全力疾走する。
本殿へ1番に到着した者は「福男」として認められるのだ(三番福まであるそう)。
おもしろい行事で、毎年関西ではニュースになっている。
えびす様は「農業神」としても崇められているそう!
http://www.decca-japan.com/nishinomiya_ebisu/
西宮市立香櫨園(コウロエン)小学校。(西門)
ここへ来たかったのだーーーー!!!
はい、昨日のクイズ、西宮へ「何詣で」をしに来たのか?
答えは「ムラカミ詣で」で~す♪
西宮市立香櫨園小学校は、村上春樹さんが1957年から通った小学校なのです。
誰かのHPにそう書いてあった。
ムラカミさんが西宮~芦屋・阪神間で少年時代を過ごしたことは、本人も述べておられる。
学校までは特定できていなかったのだが、以前サイトを知り、いつか行きたいなと思いながら、いつも来そびれていた。
わたしの家は阪急沿線にあり、ここ香櫨園は阪神沿線。
実際、来てみると、実家からわずか10キロにも満たない場所であった。
校庭を望む。
村上春樹さんの母校だと言っても、何か記念碑があるわけではない。
まったく何の片鱗もない。
だけど一度来てみたかった。
せっかく近所にあるとわかったんだもの。
そして来たからにはなにか自分なりのおみやげを持ち帰りたい。
小学生の男の子が2人、バスケットボールをして遊んでいたので話しかけてみた。
「こんにちは~。」
「こんにちは~。」
わたし:「ぼくら、香櫨園の子?」
二人とも気持ちよく日焼けした半ズボン少年AくんとBくん。
少し警戒し、少し好奇心を見せて答えた。
「はい。」
わたし:「香櫨園小を出た有名な人いるでしょ。知らん?わたしその人訪ねて尼崎から来てん。」
少年A:「あ!誰かおるおる。誰やったっけ?」
少年B:「誰誰?」
わたし:「ム。」
少年A・B:「ムーーー???」
わたし:「作家、小説家のひと。」
少年B:「なんか聞いたことある~。めっちゃ先輩?名前出てけえへん。」
少年A:「あーー!ムラカミハルキやー!!!」
少年B:「ああ、ムラカミハルキー。」
わたしは嬉しかった。
無性にうれしかった。
彼らの口からその名前の出たことが。
「そーーお!ムラカミハルキ!その人の話聞いたことあるぅ?」
少年B:「前に聞いたことあるけど、あんまり知らん。」
少年A:「おれ、その本見たことあるで。」
「ほんまにいい!?読んだことあるの?」
少年A:「読んだことはない。でも見た。」
「なんていう本?ノルウェーの森?沈黙?1Q84?」
少年A:「ちがう。ピンボールのなんとかいうやつ」
「あー!1973年のピンボールかああ。村上春樹さんの本で読書感想文とか書いたことないの?」
少年A:「ない。ハナシ長なるから。」
読んだことないのにハナシ長なるとは、どういうことだろうかと思ったが聞かなかった。
少年Bはバスケットボールを地面につき始めた。よく知らない作家の話題に飽きてきたらしい。
2人の話によると、
5年2組と4組の今の担任の先生は若いのか、そういう話はしないそうだ。
4年生の時だったか、前の担任の先生はときどき話してくれたことがあるという。
長居をしてはいけない。
そろそろ切り上げなくては。
なにしろわたしは小学校の門のそばで子供たちに話しかける不審者に見える。
ありがとうね~。バイバイ~。
憧れの人の母校を訪ね、その人について聞き込みをした。
わたしはうれしかった。
心、踊った。
ストーカーではありません。が、挙動は完全にそうであった。
しかしこの学校も広報がうまくないなぁ、村上春樹さんが通っていたとどこかにちらっとでも記しておけば、入学者は増えないにしても何かしらの知名度アップとか活性化につながるものを~、まあ公立だからそんなもんか、あるいは作家の許可がおりないのかな、とまぁどうでもいいことを余計な頭で考えていた。
香櫨園小学校、 今度は東門。
門柱のそばにオリーブの木が植えられていて、「オリーブの実がなります」と書いてある。
正午過ぎの校庭は、はじめ何人か遊んでいた親子も気づくと、帰っていた。
母親を車に待たせ、わたしは一人、写真を撮りまくり、周囲をあちこち歩きまわった。
校庭の向こうの建物の壁にグリーンカーテンがある。
朝顔のグリーンカーテン。
メインの校舎はちょっといまどきないほど古く、いくつもに分かれている。
西門、東門、を外から写して、こちらが正門。
工事中らしいが昼休みのためか人影はない。
思わず、つつ、つつつ~と数歩、中に入ると突然後ろから、
「入ったらあかん。出て。」と、おじさんの声が。
工事か警備のおじさんだった。
「あ、すみません~。」と、言ってすぐ門の外へ出ておじさんとすれ違いざま、
「工事ですかあ~。」と言い訳のように話し掛けると、おじさんは言った。
「見てわからんか。」
ムカ~~~。
そんな言い方ないやろ~。
いや、いけないのはわたしだからね。
ムッとして立ち去るわたしに、
「耐震工事や。」とおじさんは付け加えた。
フン。
返事したるもんか。
車に戻って母に、「見てわからんか。」と言われた話をすると、母は爆笑した。
時計を見ると25分もたっていた。
長いこと母を待たせて悪かったが、いいオチができて笑ろてくれたので助かった。
夏休みの炎天下の昼下がり、学校の周りをうろついて、めっちゃ楽しかった~~~^^!
なんて楽しい遊びだろう~~^^
村上春樹さんがこの小学校に通っていたときからもう50年以上経つ。
この辺りは阪神大震災も経験しているから、当時の面影はもはやないだろう。
とはいえ、ムラカミさんの空気を感じたかったというか、
一番はまあ、このブログにアップして皆さんに自慢したかったのだ。
だって村上春樹さんのことが好きだから。
ファンってそういうものですよねえ。
子供の頃から、みんなアイドルの写真を下敷きにはさんだりしていたけれど、確かにまあ、わたしも一時期は便宜上、マッチのファンではあったけれども、
その人に関わることもっと知りたい~というような燃えるほどの気持ちを持ったことなかった。
だけどオトナになって村上春樹さんを知って、オトナになればなるほど、ファンになった。
そもそもは大学の頃、一つ上の姉が読んでいたのがきっかけ。
なので母は言った。
「お姉ちゃんも一緒に来たら喜んだんちゃうん。」
ほんまやなと思った。
なんのしるしも跡形もなくても、好きな作家なり、尊敬する人の足跡を訪ねるって、なんかすっごい旅ロマン~♪
みなさんは、そういう人がいますか?
そういう、憧れの人を心に抱えている人生というのは、とおおおおってもいいもんだと、思います。
これだけはほんと~に間違いなく胸張って言える。
というわけでベジアナの夏休み☆村上春樹を巡る冒険でした~♪
時は