「メディアは原子力をどう伝えたか」に参加してきました。
まだほんの最近だが、原発、フクシマに関するシンポジウムや勉強会に、ときどき参加するようにしている。
ここへ来て、まずはわたし自身が、もっと「生きたハナシ」、人のコトバを、生身の人の肉声として、知りたいと思うようになったからだ。
当然、自分が見聞きしたものを、やはりきちんと記録し、伝えたい。
今回のパネラー@小出五郎さんのコトバを借りると、
「メディアは媒介なんですね。
誰かの発表をそのまま流すんじゃなくて、伝えるモノとヒトとの間に
なにかしらジブンが【介在】するものなんだ。」
だいたいこんな感じだったかな。
前にも書いたけれど、このベジアナのチャンネルにも、毎日何千人もの人が見に来てくれる。
「震災と報道」を考えるとき、もはや欠かせないのがツイッターをはじめとしたネットメディアである。
ということは、ブログも、ブロガー自身も、「メディア」なのだ。
ということは、
あなたも、わたしも、メディア、そのものなのだ。
と言いつつ、まとめるには時間がかかるので、昨日の話は箇条書きで~す。
メディア総合研究所主催「メディアは原子力をどう伝えたか」
TKP代々木ビジネスセンターにて
小出五郎(元NHK解説委員):
この国は原子力村。
国策の下、さまざまな利権絡み、残念ながらマスコミもその一員。
原発を検証、問題視する優秀な番組が過去にキー局地方局でも制作され、評価を得てきたが力不足は否めない。
「発表ジャーナリズム」だけでなく、「検証・調査ジャーナリズム」を。
小田桐誠(ジャーナリスト):
ハインリッヒの法則=大事故が起きる前にはいくつものひやっとする事故が起きている、それを見逃してきた。
日本では過去10年に13回の原発事故が起きていた。
メディアに携わる個人も「読み解く力」必要。
野呂法夫(東京新聞特報部デスク):
ご自身の妻(福島県伊達市出身)の母を3/11の夜に亡くされた。
政府が一時の混乱を避けようとした結果、人々は長い不安を抱え続けなければならない。
避難区域に指定されず、50日間以上取り残された飯館村。
今後は、放射能による差別問題も考えなくては。
イギリスのスカイテレビで3号機の爆発が「音」付きで放送された。
日本国内で放送するとき、音はなぜか消されている。
3/14午前11時1分に冷却作業中だった3号機の建屋が爆発し、大量。の煙が上がった。
この煙は1号機のものと比べ灰褐色で、より高く上
http://www.youtube.com/watch?v=T_N-wNFSGyQ&feature=youtube_gdata_player
野呂デスクはこの爆発事故の動画をいつも見て、この凄まじい事故を、原点を忘れてはならないと奮い立たせているのだそう。
綿井健陽(ジャーナリスト):
3月13日福島県双葉町で放射線計測すると、1000マイクロシーベルトを超え、計測器の針が振り切った。
パニック怖れ、メディアも、最悪事態を伝えたか。
また自分自身、最悪の危険な情報をつかんだとき、影響、不安あおることを怖れずそのまま伝えられるだろうか。
◎福島第一原発敷地内、危険区域内の取材機会を要請する運動展開中。
原発報道に人間のリアリティを!
今の報道は東京からバードウォッチング状態。
東電記者会見は伝聞の伝聞の伝聞に過ぎない。
何が隠され、誰が無視されていくのか、見ていきたい。
http://watai.blog.so-net.ne.jp/
【おまけ】
実はわたしは2006年、綿井さんのことをブログに書いてる。
NHK「ようこそ先輩課外授業」の綿井さんを見て、感動したのだ。
当時2006年のブログ
◎
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コーディネーターの小玉美意子さんは(武蔵大学教授)
先日の大江健三郎さんの講演(日本マスコミュニケーション学会)でも司会を務めておられた。
フクシマとメディアを考えるシンポジウムに最近たまたま2回行ったら2回とも小玉さんがいらしたので、ご専門なのか~と思っていたら、
元フジテレビのアナウンサーだったそうだ。後に社会学者。
最近、ご一緒させていただく@薮本雅子さんもお誘いして参加したのだが、終わった後、「やはり進行が美しくすばらしいね~」と思わず2人して感想を言い合った。
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◎見てください。
3/14午前11時1分に冷却作業中だった3号機の建屋が爆発
http://www.youtube.com/watch?v=T_N-wNFSGyQ&feature=youtube_gdata_player