映画『玄牡(げんぴん)』を見た。試写会で
愛知県・岡崎市。
みどり生い茂る森の中にある古民家が産婦人科、吉村医院である。
「自然に子を産みたい」と願う妊婦たちが、全国からやって来る。
腰を入れて薪割りをしたり、古民家の板壁をスクワットのような格好で雑巾がけしたり。
よくしゃべり、よく笑い、よく動き、さっそうと歩く彼女たちの後ろ姿は、
とても臨月を迎えた妊婦には見えない。
『玄牡(げんぴん)』
河瀬直美監督、最新作
生まれてきてくれてありがとう。
谷神は死せず。是を玄牡と謂う。
とめどなく生命を生み出して死ぬことはない。これを玄牡、神秘なる母性と呼ぶ、老子のことば。
出演:吉村医院に関わる人々
●吉村医院 吉村正
「ごろごろ、ぱくぱく、びくびくしない」生活=「現代的な生活に頼らず、伝統的な日本の食事、不安を抱えず自然体でいる」生活について知ってもらうため、産院の裏庭に江戸時代のかやぶきの古民家「古屋」を移築。
安産のために、妊婦に薪割りや板戸ふきなどの「古典的労働」をすすめている。
1999年には日本伝統的な様式で「お産の家」を建築、暖かい明かりを灯した畳の部屋で、薬や医療機器など人工的な介入をせず、自然なままのお産を行っている。
●監督・撮影・構成:河瀬直美
初の劇場映画『萌の朱雀』で1997年カンヌ国際映画祭カメラドール(新人監督賞)を史上最年少受賞
2007年カンヌグランプリ受賞作『殯の森』(07)ほか
11月6日~渋谷ユーロスペースほかで全国順次公開
☆映画を見た感想(ネタバレ注意)
妊娠して、出産するということは、わたしからするとものすごく遠い遠い
世界にある「しあわせの象徴」に見える。
だから妊婦さんを見ても今までは、特にピンとは来なかった。
いろんな女性がいろんな思いを抱えてこの医院にやってきて
健康に子どもを産もうとするのだが、
中に一人複雑な環境のママがいた。
夫が行方不明だというのだ。
そんな状況の中で産もうとしているんだな~。
身重の女性がとつぜんものすごい大きな存在に見えた。
出産を迎え、そのとき夫は・・・!!??(その後は映画ごらん頂くとして)
吉村医院の院長先生・吉村正さんは語る。
妊婦さんは「ごろごろ、ぱくぱく、びくびくしない」こと。
ゴロゴロせず適度に体を動かして、なにより精神的にビクビクせず
落ちついて安らいで堂々といることが
お腹の中の赤ちゃんのためにも自分のためにも大事だということらしい。
母のこころの状態がお腹の中の赤ちゃんに伝わるのだ。
ふむふむ。
だけどそれって母子の関係だけじゃないんでしょうねえええ~。
わたしも今日から「ごろごろ、ぱくぱく、びくびく」
をやめます。
と言いながら、部屋の掃除もせずにごろごろブログを書いているよ~。
3連休思いっきり働いたので今日はお休み~♪
ベジアナあゆ