さっき夜のNHKニュースで
今日の赤坂・檜町公園での事件、
「飲み過ぎ、ブラックアウト」についてやっていた。
「ブラックアウト」とはどういうものか
知りたくなったのでネット検索してみた。
①
blackoutは、飲酒中やその直後に自分の行ったできごと
について、翌日に一部の記憶がなくなるアルコール性
記憶喪失をいう。
例えば、飲んでタクシーで帰ったが、友人に乗せられた
までは覚えているが、その後はまったく記憶がないなど
である。社交飲酒家でも認められるが、
アルコール依存症者ではしばしば認められる。
ブラックアウトの出現は、アルコール依存症の入門切符
である。
http://homepage2.nifty.com/hijityoumokuroku/zatugaku/blackout.htm
②
アルコール乱用は、
「飲酒によって引き起こされる身体的障害、精神的障害、
社会的障害の何れかがあるにも関わらず、
それでもなお飲酒を続けること」と定義される。
しかしこの段階では、本人も周囲も常習飲酒の延長線上
にあると考えている
~中略~
外から見て分かる症状のうちで最も重要なのは 酩酊の
異常である。
いわゆる酩酊は、
単純酩酊、複雑酩酊 及び 病的酩酊の3種類に分け
られる。
このうち単純酩酊は、飲んだ際の話の内容を覚えている
軽い酔い、常識的な酔いのことだ。
一方、病的酩酊は、酔うと「ない声」が聞こえてくる「幻聴」
や、事実ではないことを事実と確信する「妄想」が出現し、
そのときの記憶も全く失われてしまう精神病的な酩酊の
ことである。~中略~
問題は、複雑酩酊である。
これは普通に酔う単純酩酊と違って、
酔っているときの記憶が断片的で、本人の発言や行動も
普段とはガラリ一変という印象を与えるような、
その名の通り非常にややこしい酩酊のことである。
いわゆる泣き上戸や笑い上戸などは複雑酩酊の
一歩手前だといってもいいが、もし
「酔っていたからよく覚えていない」というようなことが
あれば、本物の複雑酩酊である。
これは犯罪に関するニュースや新聞報道でもおなじみの
フレーズだが、酔った勢いでわいせつ行為に及んだ者が
後になって「まったく覚えていない」と真っ青になって
言うケースなどは、明らかに複雑酩酊である。
接待の酒席で大切な取引先の責任者に口論をしかけたり
殴りかかったりしたが、本人はそれをまったく覚えていない
というケースはビジネスの世界では珍しくないが、
これも同じく複雑酩酊なのである。
このように記憶が断片的だったり、まったく覚えていなか
ったりということはブラックアウトがあることを意味する
が、このブラックアウトこそ複雑酩酊の特徴なのである。
したがって、もし何か身体的な疾病があって複雑酩酊が
みられるにも関わらず飲酒を続けているとすれば、
「アルコール乱用」という診断がつくというわけだ。
~中略~
複雑酩酊はアルコールに対する神経耐性(つまり神経系
の強さ)が不安定になっていることを示すものだが、
これは過度な飲酒が引き金になることが多い。
さらにそのまま飲酒を続ければ、高い確率でアルコール
依存症を発症し、元のいわゆる「普通の酒飲み」には戻ら
なくなる。実は、ブラックアウトがある人は、高い確率で
アルコール依存症になることが知られている。
だから複雑酩酊のある者に対して「休肝日を作りましょう」
あるいは「飲みすぎに注意しましょう」など、飲酒すること
自体を前提としたアプローチは禁物なのである。
以下より抜粋。
http://news.searchina.ne.jp/disp.cgi?y=2007&d=0712&f=column_0712_003.shtml
■関連インタビュー
・佐野秀典:メンタルヘルスケアで強い組織を作れ
(2006/11/13)
【執筆者】佐野秀典
医学博士(M.D.、Ph,D.)。
メンタルヘルス専門のサポートを行う精神科のドクターチーム(株)MD.ネット 代表取締役。
厚生労働省労働局顧問ほか、
海外在留邦人に対するメンタルケアの第一人者
同時に、アルコール、薬物、青少年問題に関する数少ない専門家の一人である。