垣根の垣根の曲がり角~♪を曲がると~

まだまだ長い長い竹垣が続くよぉ~。


この大きな広~~~いお宅の垣根の一角に、

童謡「たき火」のうた発祥の地の案内板があります。

朝8時、この日、19日(水)の気温は7度。

空気も乾燥し、まさに焚き火日和。

【「たきび」のうた発祥の地】と書いてある。


「たきび」は、作詞家・巽聖歌(たつみせいか)さんが

1941年、36歳のときラジオで発表した作品。

岩手県出身で、その後北原白秋に師事した巽さんは

当時この近所に住み、辺りをよく散歩したそうで、
実際よく焚き火を見かけたのだろう。この歌を思いついた。

この垣根は今も一般の、とても大きな日本家屋。

母屋のほか納屋、茶室を、文字通り垣間見た。

垣根を一周したのだが、

最初の2枚の写真の通り、竹垣の5~6mおきにケヤキ、

桜、さざんかなどの巨木が並ぶ。

どれも相当な樹齢。

竹垣の中に森があり、その森に囲まれて家屋がある。

垣根をつたって角を曲がってさらに進むと、

出発した道と平行する一本向こうの通りへ出てしまう。

だから表玄関と裏口は、違う通りに面している。


一緒に行ったYディレクターは目算で300坪ぐらいかなと

言った。

仮にまぁまぁ普通のお宅が40~50坪と考えて、

6軒~8軒分ある敷地。

そりゃあ、落ち葉もたくさんで焚き火に事欠かなかったで

あろう~。


しかしこの歌は、1941年に発表された後、

日本は戦争に入り、「焚き火」をすると

敵国に人の居場所を知られ、標的になると、

歌自体も、ラジオで流すことが禁止されたそうだ。


そして

戦後、復活して今に歌い継がれるようになった。


現代はまた別の理由で、

都市では気軽に焚き火ができなくなった。

自宅の庭木の落ち葉を燃やすこともできないとは

なんとも寂しいが、

とにかく、まぁ、「焚き火」にまつわるそういう話~。


では最後にこの歌を聴きながらお別れです。


垣根の 垣根の 曲がり角~

たき火だ たき火だ 落ち葉たき~

あ~たろうか あたろうよ~

北風 ぴいぷう 吹いている~


♪さざんか さざんか 咲いた道~

たき火だ たき火だ 落ち葉たき~

あ~たろうか あたろうよ~

しも焼け お手々が もうかゆい~


♪木枯らし 木枯らし 寒い道

たき火だ たき火だ 落ち葉たき~
あ~たろうか あたろうよ~

相談しながら 歩いてる~



「たきび」のうた発祥の地。

中野区上高田。
西武線・新井薬師駅から歩いて5分。



1422khzラジオ日本「ザ・ホットライン」で中継しました。

今週は明日と24(月)、25(火)の朝7時より、

東京~横浜の4か所からお伝えします。



この翌日、偶然にも横須賀の海岸から、

テレビの仕事で「焚き火カフェ」をリポートした。

ラジオでこの話をしながら焚き火をしたい気分に

なっていたので、ラッキーだった。パチパチ!