「山と渓谷」という77年続く老舗登山雑誌の取材だった。
掲載はまだまだ先なので、その時になったら詳細を報告します。

 

まずは勝峰編集長の許しを得てブログ速報。

 

 

同行者は副編集長:吉野さんと

 

案内役として低山専門のライター:ウッチー(打田さん)

山の写真家:新井さん。

 

自分用記録メモとしてデジカメも持参したのだけれど

 

正直なかなか難儀な行程で、いちいちリュックのポケットから

デジカメを出し入れするたったそれだけの手間がつらかった。

 

写メールの便利さを痛感したのは、撮った時間が記録される。

 

山行の記録としてその時間を表記します。


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7:45

きれいな花の向こうに美しくそびえる山が見えますね。

今からあの山へ登ります。

この山頂へはいろんなルートがあるけれど、

今回はちょっと上級者向けのコース。

 

上級者向け・・・!?

 

 

「体力には自信がありますッ」と勝峰編集長に言ってしまったけれど・・・。

 

 

そもそもこのコースは、登山地図に“載っていなかった”。。。

 

登山者に向けた、登山するための、登山用の地図にですよ!

載っていないのです。

 

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11:59

小休止しながら4時間、登った。

けれど、目指すのはあのそびえているところ。いかにも険しい切り立った山。

まだまだ。

上にヒモのようなものが見えるのは「しめ縄」です。

あの目指すところに神社の奥社がある。

山岳信仰で奥社まで行かない者はこの地点から参拝したそうだ。


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13:27

登り始めて5時間40分。

標高が高くなると雪が至る所に。

目指したのは1600m強=奥社の地点。

クサリ場を下りる。

クサリを持ちながら下りるのだが「万が一」を考えて

ウッチーとロープで体を結び合う。 運命共同体である。

 

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13:27

ああ、先に下りたウッチーがあんなに小さくなった。

今からワタシも。

 

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13:33

タテ「↑」のクサリ場の次はヨコ「←」のクサリ場。

 

写真真ん中よりやや右上にクサリが見えますか。

 

左上の向こうにモスグリーンシャツのウッチー。(崖と同化している)

ご覧の通り、足場などナイに等しい。

足がかりを探しながら一歩一歩、進むしかない。

 

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13:41

崖っぷち。

画面左上=黒っぽいリュックとパンツのウッチー・後ろ姿。

雪が残っているところがつまり平行な地面が少々あるという証拠。

足場はこれだけ。

万が一滑ったら・・・。

「ス、ス、スリリングゥ~、スリル満点!」としか言いようがない。

「スリル」と「エキサイティング」の感覚ってやっぱ同時にあるんだな。

 

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14:22

ようやく奥社のある頂きでお昼休憩。

吉野さんと新井さん。

向こうから偶然登山者が一人。 別ルートからやって来た。

 

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15:06

下山の途中でまた休憩。

標高1600mからしか見られない同じ目線の向かいの山の景色。

 

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15:23

ウッチー、スマイル。

笑っているけれど、ここも、クサリ場です。

右下手前、私もグレーの手袋でクサリを持っている。

慣れってすごい。もはやコワくもなんともない。(油断禁物ですが)

ウッチーの案内と励ましでどれだけ救われたことか。

吉野副編集長にも、写真家新井さんにも心から、ありがとございま~~~す。

 

 

(自分的後記)

 

 

今まで番組の取材や友人に連れられて登山経験はほんの数回。

山登りをシュミにしたいとず~っと思っていたけれど

一人でやるわけにいかずなかなか叶わなかった。

 

きのう、念願叶って百名山と呼ばれるうち自分にとって5つ目の山だった。

感想はカンタンに言うと、スリルと興奮、感動、緊張、発見、アドベンチャ~ああ~あ~。

じぶんの知らない世界が間違いなくそこにあり、

それに魅せられる人がいることを知った。

 

今も興奮と筋肉痛と脱力が続いていて心身ともにフツウじゃない。

 

「山にアタった」ようなという感じ。

もっといろいろ書きたいけれど詳しくはまた今度~♪

 

この日のためにモンベルのニューモデルジャケット奮発したので

 

また行きたいで~す。

なにしろ10時間以上歩いたお蔭で帰って体重計ったら1キロやせた。