6月29日の日記の続き~。
リハーサルが済んで、本番までの待ち時間が少々長かったので、
ゲストの『ホームチーム』のお2人の楽屋へ
写メールを撮らせてもらえないかな~とおジャマしたら・・・
退屈しているどころか
キャッキャ、キャッキャ!言いながら・・・
まるめた新聞紙でお互いをバシバシたたき合い、
「体のどこを叩かれたらイチバン痛いか」確かめ合っていたのだと言う・・・。
もう30歳になろうかと言う大の男が2人して(失礼)
何が楽しいのやら・・・。
いえいえ、その姿にワタシは、まぎれもない芸人魂を見た!
確かに見た!
昔、大阪のよみうりテレビの番組で
『PAPEPO・TV』というのがあって、
笑福亭鶴瓶さんと上岡龍太郎さんがただ延々1時間、
その1週間にあった出来事をひたすら2人だけで
おしゃべりするという、シンプルきわまりない番組だったのだが、
まぁこれが、何よりも、笑えた。
鶴瓶さんと言う人は、
普段の何でもない生活の中で、オモシロイ出来事に遭遇する天才で、
毎週、まぁネタが尽きずにいろんなしょうもない体験を
(でも他人が聴いて大笑いするような、おもしろい話を)するのであった。
もう10年以上も前になるかと思うのだが、
未だに忘れられないハナシがある。
上岡さんも鶴瓶さんも地元は関西なので、
新幹線で東京と大阪をしょっちゅう行き来していたわけだが、
その移動時間2時間半(当時は3時間)の間に
読書家の上岡さんは、いつも色んな本を読む。
しかし鶴瓶さんは・・・・・「本なんか読んだことない」。
上岡:「退屈せえへんか?」
鶴瓶:「退屈なんかしまっかいな。
雨降りの日ぃなんかね、
水滴が窓に付いてますやろ。あれをね、
応援するんですわ。
スピード出てるから水滴が風で後ろに流れますやろ。
2つの水滴見てね、どっちが早よ流れるか
賭けますねん。ひとりで。
『お、お前、行け行け!あ~、負けるな負けるな!』
言うてね。
ほんで、ひとつの粒を見てたらね、
『あ~、こいつ、こっちの水滴とくっつきおった。
うわ~、こっちともくっつきおった。
お前も付くんか、付くんか、がんばれがんばれ、
あ~!こっちの別のヤツとくっつきおった!』
ってな具合ですわ。
東京から新幹線乗ってもあんなん見てたら、すぐ
京都着きますねん。
ほんだらもう大阪ですわ」
この一見、取るに足らない、しょうもない、
『新幹線の窓についた水滴(の架空競争)を応援する』ハナシを深夜、
テレビで見ていてめちゃくちゃ大笑いした。
と、同時に、カンドーした。
ああ、鶴瓶さんはオモシロイことに偶然
遭遇するのではなく、
些細なことからでもオモシロイことを見出し、
発見する天才なのだなぁと。
え~っと、話が長くなりましたが
芸人さんは、どんな時にもオモシロイことを探し、
どんなことでもオモシロくしようとしている。
それが「芸」であり、プロなんだな~
と言うことを、ホームチームの「新聞紙叩き遊び」の一件から
思い出したのでした。
お2人は、収録が済んでからの打ち上げにも参加してくれた。
学生のみんなもカンゲキ~♪
みなさん、いつも読んで下さってありがとう。