介護番組のロケで

難病の奥様(68歳)を介護しておられるTさん(70歳)宅を訪ねた。


ベッドに伏す奥様の側で、ご主人が

「さあ、きょうの会議始めるぞ~」とおっしゃった。

(はて?何の会議だろう~・・・そう思っていた会議の内容とは)


「お昼ごはん何食べる?」であった。


毎日その重要な会議をされてから、ご主人は買い物に出かける。


本日の決定事項!

お昼=ジャムサンド。

晩ご飯=金目鯛の煮付けと、かぼちゃとナスの炊き合わせ。


ふと目をやったそのお宅の本棚に、

「泣いて暮らすも一生 笑って暮らすも一生」という本を見つけた。

進行性の難病の妻を介護し、共に生きるご主人の決意を、そこに見た。


さらに奥には

「死ぬための教養」 「在宅で死ぬということ」という背表紙があった。


ご主人の覚悟を前に、言うべきコトバなど 何もない。




「めざせ介護の達人介護百人一首~介護の日々を短歌に綴る

今月29(水)NHK教育テレビで20:00~放送。

作家落合恵子さんを迎えて毒蝮三太夫さんと司会をしています。

(毎月最終水曜~)よかったらごらん下さい。