久しぶりに読んだ、「恋愛小説」。。。
「殺人」も「謎解き」も無い・・・
そう、これはほんとにスウィートな「恋愛小説」。。。
題名然りで何のひねりもございません。。。
だけど・・・
よく言えば「純愛」で・・・
悪く言えば、「不倫」・・・
の話でもある。。。
でも、この手の話の「どろどろ」「ねちねち」した部分があるのかと言えば・・・
そうではなく、どちらかというと学生らしいさわやかでピュアな恋話。。。
読み終わった後・・・
「何で結婚してるかなぁ・・・」「何で結婚しちゃったのかなぁ・・・」
って本気で思ったしね。。。
正直言えば、ラストでどんでん返しを期待した自分がいる。。。
それくらい・・・切ない・もったいない話だった。。。
最後があんな結果になっちゃったから・・・
この先二人がどうなるのかはまったく分らないんだけど・・・
「期限」もあることだから、
せっかく「出会ってしまった」素敵な恋、実って欲しい気はします。。。
けど、それは片側から見た景色。。。
旦那さんがどんな人かの人物像があんまり見えないので・・・
正直、一度も「生の旦那さん」が出てこないので・・・
ほんとに「不倫」なのか?
<学生婚してる人が居ることは知ってるけど・・・
ほんとに「旦那さん」のことが好きなのか?
と疑問も出る。。。
<ほんとみたいだけど。。。
若いが故の「ピュア」な部分だけが浮き彫りになっていて、
尚且つ角のない主人公の真摯さが・・・
可愛くも素敵な話にまとめてしまった感がありました。。。
「不倫」はいかん!という、
確固たる物が何かははっきりしてるんだけど・・・
「こんなに人を好きになったことはありますか?」
とあるように・・・
諦めきれない、だからこその耽美でくすぐったいような甘~い話。。。
「不倫」は絶対いかん!のは覆せない・間違いないことだけど・・・
こんな恋愛はしてみたいなぁ・・・
「すまき」になってみたいなぁ・・・
<恋愛の中でですよ。。。
「好き」の言い合いをしてみたいなぁ・・・
<「好きスパーク」とか「好きレボリューション」とか・・・
と、憧れをもっちゃいます。。。
・・・ご存知の通り、
キャラじゃない私には、ひっくり返ってもできないんですけどね。。。
(素でできる人は)羨ましい限りです。。。
でも、角度を変えて「女性」視点から見るとかなりの「小悪魔」である「めぐ」・・・
以前読んだ「イニシエーションラブ」の「まゆ」と比べたら・・・
ある意味こっちの方が「悪魔」かもですね。。。
ばれなきゃいい、知らなきゃいいってもんじゃないかもだけど・・・
この場合は「カミングアウト」していて、その上での「恋愛」だから・・・
たちが悪い。。。
<と思う。。。
私が彼女の「旦那さん」の立場でこんなことを知ってしまったら・・・
「激怒」意外の何者でもないかもです。。。
<そして、確実にお別れします。。。
簡単なことではないのは分るけど、
「離婚」するような感じでもないから・・・
両方うまくって・・・やっぱり「悪魔」だ。。。
でも、この矛盾ばかりの恋愛の「女心」がちょっとわかるかもです。。。
<そーいう私も「悪魔」なのか・・・
ちなみにこの本、「恋愛」だけじゃなくかなりつぼに嵌るところもありました。。。
名脇役の・・・「坂本」という偽名の「木戸」さん。。。
とっても好き。。。
あの人の話はどれも爆笑ものです。。。
そして、人生の何たるかを教えてくれる不思議な「先輩」。。。
「去るものは追わず」
「恋ってのは、寸止めが美しい」
「この世には、マグレと気まぐれしかねえんだよ」
・・・この名言は、納得かもしれません。。。
<私も木戸先生に教授願いたいです。。。
二人の恋の「是非」や障害はともかく・・・
「恋愛」したくなる・・・
それも超ラブラブな「恋愛」がしたくなる・・・そんな本です。。。
「愛」が渇いている人には是非読んでいただきたいですね。。。
これに便乗して、
「私の好きな人も、よく眠れますように・・・」と願います。。。