皆さんは統合失調症という精神疾患をどれだけ知っていますか?

 

 

うつ病はなんとなくイメージできても、統合失調症についてはイメージがわかない方も多いのではないでしょうか?

 

 

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軽症のものであれば相当数にのぼると想像されるうつ病 もしくはうつ状態は、誰でもが経験するものであるといっても過言ではない。

 

 

 

コロナ禍のときに、姑の明らかに酷く直ぐに病院に連れていくレベルになった老人性うつに続き、

 

うつ病の母親の介護の為に同居を始めたはずの娘さんまでもが、同居して半年も経たないうちに、酷いうつ病を発症させてしまったとき、

 

私は2人の通院に夫々、付き添いました。

 

 

2人の症状は、私がうつ病に対してそれまで抱いていたイメージと、実際は大きくかけ離れていました。

 

 

 

姑は9年前のがんになった事をきっかけにして発症したうつでした。その娘さんまでもが、がんになった事をきっかけにうつを発症しました。

 

そのうつは、うつ状態をコロナ禍で悪化させた母親との同居で、娘さん本人のうつ状態までも悪くしていったことは明らかでした。

 

 

なので、娘のがんが寛かいしても、自分との同居は無理だと判断した姑本人が自ら老人ホームで暮らすことを決意してくれたのでした。

 

 

希死念慮も出て入院した義妹の入院先では、何かあれば私は呼び出されて今後についての話し合いに参加するなど、保護者としての役割を果たしてもきました。

 

義妹は離婚していて配偶者はいません。

義妹の保護者になり得る人は、娘さん達や実の兄や姉もいましたが、娘さんからしたら母親、兄や姉からしたら妹の世話から逃げている側面がありました。

 

 

嫁の立場の、私という存在に甘えている血縁親族の方々に、私自身「どうして自分だけが…」というストレスを感じることもありました。

 

 

そのストレスをどう緩和したかというと、二つのことで緩和していきました。

 

 

一つ目は

 

一般的に、同居中の家族はもちろんのこと、同居してなくても血縁のものほど、うつ病患者さんの世話をする心的ハードルは高くなる!!

 

という事を、セラピーの観点から毎月行われている家族療法の学習会に参加してきている私には理解できたことが、私をストレスから救ってくれました。

 

嫁という非血縁の立場は、血縁の人たちよりは感情の渦に巻き込まれにくく、少し離れたところから全体を眺めることができるからです。

 

 

もう一つのストレス緩和に役立った考え方は、何事も貴重な経験。経験したことが自分の血肉になっていく…という貪欲な好奇心と向上心です。この考え方は私にとって、なにかするときの原動力になることが多いです。

 

 

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そんな姑や義妹のサポートをし、身近で酷いうつ病患者さんを見てきた私にとって、それまで抱いていたうつ病のイメージはガラガラと崩れていきました。

 

 

ただ単に落ち込んでいるだけがうつ病の症状ではないことを知ったのです。

 

 

2人の共通点は、発作のように体を揺らさずにいられず、じっとしていられないときがあったり、誰かが一緒に部屋にいてくれないと耐えられない、気力の低下で何もやれなくなるというもので、見守る親族にとっても大変厳しい症状でした。

 

 

倦怠感の酷さは義妹だけにあり、姑にはなかった。

泣けて泣けて仕方ない症状も義妹だけにあり、姑にはなかった。

 

逆に元々あった何か一つの物事に拘る性格が、病的な程に際立ってしまい周りがそれについていけなくなるほど支障が出てきた… というのは姑だけにあり、義妹にはありませんでした。

 

そういう意味で、同じような症状もあったけれど、人によって出てくる症状は違うんだな…ということも実感でした。

 

 

こういった症状が、SSRIというセロトニンを脳に溜める作用機序のある薬によってこれら症状は解消されつつあるのですから、やはり病気が引き起こしていた症状だったんだろうな… と思うのでした。

 

 

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うつ病は誰でもなり得ると考えていても、統合失調症は、自分や家族とは無縁と考えている方も結構多いのではないでしょうか? 少なくとも私はそうでした。

 

 

私の身近にはたまたま統合失調症と診断された方がほとんどいませんでした。

 

唯一、昔息子たちがまだ学生だった頃、勉強も出来て優秀だった息子さんが大学受験期に統合失調症を発症され、当初は、ご本人も親も「どうして自分が…」「どうして息子が…」と大変悩んでいた人がいたくらいで、

 

そのときに初めて私も、「統合失調症」とはどんな疾患なの?とネットで調べたりしたくらいでした。

 

 

今では、その息子さんも結婚されました♡ お嫁さんにも多少の精神疾患が隠れているため、知人は、若夫婦の生活をサポートしながら同居しており、もともと優秀な息子さんでしたので、それなりに穏やかな日常を取り戻されています。

 

 

 

治療を受けていないとリアルな幻聴幻覚を伴う統合失調症故に、犯罪において一旦それっぽい行動を取った犯人は、統合失調症だったのでは?と、世間からも疑われがちです。

 

こういうことからこの病気は偏見も多いが故に、家族もご本人も敢えて人様に話しませんから、余計に周りの人たちの耳に入ってきにくいから、この病気について知らない人が多いのかもしれないな…と思ったりします。

 

 

私は、親族でうつ病の症状の多様性を見たが故に、統合失調症も同様に、その症状の種類や重さの程度は百人百様なんだろうと想像します。

 

 

 

100人に1人弱が統合失調症という病気になるという数字を聞いたらどうですか?

 

 

日本での統合失調症の患者数は約80万人といわれています。 

 

世界各国の報告をまとめると、生涯のうちに統合失調症を発症する人は全体の人口の0.7%と推計されており、 決して少なくない数字ですね。

 

 

(参考NHK福祉情報サイト↓)

 

 

 

 

下記に、統合失調症患者(かけるんさん)からのメッセージへのリンク先を添付しておきました。

 

ご自身の病気体験について語られてますが、リカバリーされて前向きに生きておられる姿が印象的です。

 


少し長めのブログ程度の文字数ですので、是非、読んで頂きたいです。

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統合失調症という病気について、少しでも理解し合い、

 

身近にそういう人がいたら、応援してあげられたらいいですね…  

 

 

知り合いで統合失調症を患ってきた人やその家族がいることが分かったら、大変だったね…今は大丈夫?と、

 

少なくとも過度な偏見を持たずに、思いやれる人でいたいな…と思います。