今回は、受験先を決定するとき、我が家が一時期悩んだことについて書いてみたいと思います
我が家は、身近に医師がいないので、医師の世界のことは受験期も全くわかりませんでした
ただ、高校の担任のご主人が旧帝大医出身の医師であったため、「浪人してでも旧帝を狙え!」という強めの指導が息子には入っていました
理由は、国から降りる予算の違い、医局勢力の違い、傘下にある病院の数の違いなど、入学する大学によって医師になってからの人生が違ってくる…というものでした
その指導内容が、浪人した後もひっかかっていた息子は、現実の医師世界はどうなのか?自分たちの時にはどうなっているのか?と少し不安に思って本当のところを知りたいと思ってました。
一方、ネット上では、新研修医制度の今、研修先は昔と違って自由に選べる為、「どこの大学を出ていても同じ!偏差値で大学名に拘って多浪を続けるのは愚かなこと!」という意見もたくさん散見できました
担任の言っていたことは、本当なのか?
医学部ならどこでも良いから一年でも早く医師になりたいと思うのは間違いなのか?
と情報過多故に、
何が正解なのか親子して一時期悩んでしまっていたのです。
そんなわけで、当時、予備校に講演に来てくれた、地域医療に従事してきた若手医師や、防医出身の若手医師の話を息子は聞いて、個人的にこのことで質問にいったりし、自分なりに、このような結論を出した息子でした。
赤字は過去記事からの抜粋です
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○〇医師と、防衛医科大出身の若手医師二人
この二人に、率直に質問したことで、息子はもやもやが消えたと言っている。
確かに旧帝大とその他の大学の二択で「どちらに行きたい?」って聞かれたら、旧帝大だよ
(学力が許すなら、それはそうですよね^_^;)」
「でも、担任が言うところの医局の力云々っていうところに縛られなくていいと思える今は、全国を視野に、合格率が高くなる大学というふうに、自由に選べばいいんだって、思えるようになった」
「俺にとってはこの2人の医師との出会いは、重要な出会いだったね。」
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このような記事を書いたあとは、医師家庭の、親や受験生からメッセージを頂いたりしました。
医師家庭の場合、経験上 大学間の強いネットワークのことを意識されているケースもあるようでした
卒後地元で働くこと(特に開業)を考えれば、地元の旧帝大か地元の旧帝大とつながりを持つ大学に進学するのが有利であること
また、私立医大と地方の国立大学に合格した人でも、国立大を蹴って私立に進学する人もいるこもあるが、そういったことを踏まえての選択ということも有り得ること
昔ほどではないにしろ、医師にとって出身大学、所属医局は今でも大きな意味を持っているようであり
派閥などややこしいことがあるらしいこと
こういったことを、医師家庭ともなると詳しく知っていて、どこの大学出身の医師同士の交流が強いのか、地元で開業するならどこの大学を出ておくといいのか?という観点から受験候補となる大学を絞り込んで受験大学を決定する受験生家庭もいるのだ…ということが、当時の私には初めてわかったことでした。
とは言いましても、うがった見方をすれば、こうしたことを言ってくる親御さんたちは、新臨床医制度前に医師になっている人たちです
大学の医局に縛られた人事権下で未だに仕事をしていることが多く、昔の医局支配下の中で今も生きており、新制度下においても180度なにもかも変わったわけではないことを感じているのかもしれません
しかし、新臨床研修制度が始まったのが2004年
ですので早12年
36歳以下の若手医師たちの意識はかなり変わってきているでしょうし、息子たちが医師になる頃は、
村制度に近い医局制度からの脱却は益々進んでいる可能性があります。
受験生にとっては医学部に入るにもまずは学力ありきです!
実際には、先々の医局のことや地元に帰って働くことまで考えて受験先大学を絞り込むという話は、ネット上どこを探しても殆ど書かれていないのも事実です。
息子に跡をとらせることを期待する開業医でもなく
医師家庭と全く縁がない我が家の場合はやはり、開業するときの不都合や勤務医の医局人事のことや出身大学差別などと言われても、現実問題ピンとこなかったというのが本当のところであり、
結局のところ、そのようなことを考えて受験先を決定する余裕はなかった!というのが受験したときの正直な姿でした^_^;