先週に続いて今週も私立医の面接に息子は行ってきました。
愛知医科の圧迫面接に比べ、今回(藤田)はソフトな面接だったそうです。
しかし、息子いわく
「前回(愛知医科大学一般入試)の面接も圧迫と言えばそうかもしれないけれど、いろいろと突っ込んで聞いてくるのは当然だろうし、そう思えば、あれを圧迫と言うのは間違いかもしれない・・・
本当の圧迫とは、『 君は医師には向いていないね』などと全否定されるレベルをもってして、はじめて圧迫と言えるのかもね・・」
などとその後は話しています^^;
さて、今回の面接。
真ん中に風格のあるドンが1人。
その隣に、二番手のお偉いさんぽい人が1人。
両脇に若手の面接官が2人。
計4名の面接官。
医学部受験、とりわけ私立医受験は中高一貫校出身の生徒が多いからかどうかわかりませんが、
公立高校出身の息子は、
「高校受験と大学受験は、違いましたか?」
と聞かれたそうです。
また、浪人生ではあっても、高校時代の部活の事やその他高校での諸々のことを聞かれたそうです。
医師になった志望理由を述べる段では、
胃腸が弱かった自分は、幼い頃から病院で検査しても異常はないからと放置されてきたが、
高校生のときに、自分の愁訴に対してじっくりと耳を傾けてくれて体質改善も視野に入れた、漢方も含めた薬をいろいろ試してくれた医師との出会いにより、胃腸の不調の辛さから解放されたこと
をエピソードとして話したそうです。
たったそれだけのことなのに、漢方薬に試験官は食いついて来て
「君は漢方が勉強したいの?」
「漢方は、ほんの一部の分野でしかないことはわかってるの?」
「授業でも、漢方のことについてそんなに学べないけどそれでも君はいいの?」
などと、質問攻めにあったそうです
「私は漢方薬を含む東洋医学にも興味はありますが、それらもツールの一つとして利用できるという
認識を持っているというだけのことであり、漢方のみに興味の幅を狭めることなく貪欲に医学全般を学んでいきたいと考えています。」
というようなことを息子は話したそうです。
面接官も、そんなことはわかっていて、わざと、突っ込みどころを探して聞いてきただけだろうから、息子の返事に対して納得した様子で頷き、
日本の医学と漢方との関わりの歴史について話してくれたそうです。
江戸末期までは、日本の医療と言えば薬は漢方が主流であったこと。
明治に入り、一気に西洋医学が主流になった訳だが
それまで主流だった漢方を含む東洋医学を、病院から急速に極端なまでに排斥してしまったのは森鴎外のせいだというようなことなど、
息子に話して聞かせてくれたそうです。
「面接で、講義が聞けるとは思ってもみなかった(笑)」
と息子は笑って話してくれました^^;