この手帳は私の母の手帳です📔




この2014年の手帳には

母の闘病生活中の記録や想いが

綴られていています。




2015年に母が天国に旅立ってからも

ずっと実家に置いてあるこの手帳。




この手帳を手にすると

私は無条件に泣いてしまうんです。





母に会いたくなる気持ちが溢れるとともに

懸命に生きようとする母の姿を思い出して

自然と涙がポロポロ出てきます。



手帳の中を開くと

さらに涙が止まらなくなります。。。



病気がわかってから

日々変化する自分の体への不安…



検査を受ける前の緊張や

検査結果へのショックと落胆…



自分のことだけでなく

夫や娘たちの記録や想い

孫たちの成長の様子…



あまり感情表現が得意でなかった母の

素直な『想い』が綴られているのです。



だんだん病気が進み

書くことが難しくなるにつれて

達筆で綺麗だった母の字が震えて

読みづらくもなっていきました。




そして、私自身のことも思い出します。



最愛の母が目の前で弱っていく姿を

受け入れるのが怖かったこと…



闘病生活のサポートと仕事との両立が

ものすごくしんどかったこと…



病院の食堂で一人でごはんを食べるのが

とっても寂しくて不安だったこと…



何年経っても

あの感覚は体が覚えているのです。



でも、あれだけ辛かったけれど

後悔はしていません。


家族全員で最期まで全力で

母のサポートができたからです。





あの頃のことを思い出すたびに

母の葛藤や戸惑いを読むたびに

『生きること』について考えさせられます。



『生きているエネルギーを

 何にどう使うのか?』



母が命をかけて教えてくれたことなのです。



この手帳を見るたびに

この『原点』に戻って



「本当はどうしたいのか?」


そのために


「何を選んで、何を選ばないのか?」を


確かめていきたいと思います。