今年、私が結婚して、実家を出てから

父は一人暮らしになりました。


いつかそんなときが来ると覚悟していたとはいえ…さみしさを感じていることが伝わってきます。


そんな父とのこと、父への想いを書いてみました。



私は小さい頃から

「父に認めてもらいたい!」という気持ちが強く


「いい子」でいることに必死な学生生活、

「いい人」でいることに必死に働いた社会人生活を送ってきました。

 


今思えば…

活躍すれば父が認めてくれると思い込んで、がんばってきていたんだな~と。

 


そして、

「どうして、母さんはこんな自分勝手な人と結婚したんだろう。。。」

と、仕事に夢中で家庭を顧みない父をずっと責め続けてもきていました。




 

7年前、母が天国へ旅立ってから

父との二人暮らしが始まりました。

 



母の闘病中、父が母に寄り添いながら懸命にサポートする姿を見ていて


「父さんって、本当は優しい人なのかも。。。」

と、思い始めたことを覚えています。


 

その後も一緒に生活はしていても、なかなか素直に本音で話すことができない関係性が続きました。


そのうち、私が鬱になり、休職をする中でじっくりと父との関係性を育て直してきました。

 



父の人生をゆっくり振り返る機会があったとき

 

家族との希薄な関係性…

兄とのトラブル…

母や娘たちへの罪悪感…

親戚への嫌悪感…

妻との別れ…


などなど。

たくさんの辛い思いを抱えてきたんだな~と実感。

 

そして、ふと、

父が一番ほしい言葉って何だろう。。。

と考えたとき、

 

妻が先に天国へ旅立ち、娘が家を出たら、この先の自分はどうなっていくのだろうか。。。

という不安や心配があることが想像できました。

 

よく口では、

「将来父さんは、施設に入るから大丈夫だ。お前たちには迷惑をかけないから。」

と言いながらも、強がっているに違いない。

 

 

そんな父にあるとき、

「ちゃんとお父さんのこと最期までみるから、安心してね。姉ちゃんたちと協力して、お父さんのことサポートしていくからね。」

と伝えると、

 

「急にお前どうしたんや~。」

と照れくさそうにしながらも、うれしそうだったのを覚えています。


 

そして、進路に迷っている私に対して父が言った言葉がびっくりするほど、とっても優しかったんです。

 


「お前が決めたことをお父さんは応援するし、バックアップしていくから大丈夫。

何を選んでも勇気が必要。もし、体調を崩しそうになったら、またストップすればいい。」

 

 

うれしくて安心したとともに、自分から与えたものが返ってくるってこういうことなのか~と実感している自分がいました。

 


 

その後、父と私はお互いの生活リズムを尊重しながらも、程よい距離感で心地よい関係性を保って過ごしました。


あんなに穏やな日々がやってくるとは、思ってもいませんでした。



本当はずっと、不器用な父を認めて、ゆるしたかったのです。


本当は大好きだった父を素直に好きと思えるようになったことが、うれしかったのです。






そして、結婚して実家を出た今。


父と離れたことで複雑な気持ちを味わっています。


やっぱり父のことが心配だし、何より愛おしく、切なく、心さみしいのです。



昔はあんなに遠い存在だった父が

今では仲の良い親子でもあり理解者でもある。


だからこそ、こんな感情になるのだと思います。



最近は孫(姉の子どもたち)のために

保育園や学童のお迎えに行ったり

私たちのために栄養たっぷりのごはんを作ったり


天国の母のぶんもと

「家族のために一生懸命」な父。


そんな父を尊敬しながら、まだまだ甘えながら♪

姉と協力しながらサポートしていきたいと思っています。