5月26日に、PTNAピアノコンペティション根室地区予選会が行われ、教室からはソロで3名出場し、予選優秀賞が2名、予選奨励賞が1名ととても嬉しい結果でした。
教室からの出場者全員が受賞したのは、今回が初めてです!
コンクールというのは、どうしても他の人と自分の演奏を比べて、優劣を決める場となってしまいますが、他の方をライバルとして受賞を目指すのではなく、このステージを利用して、真剣にピアノに向き合う良い機会ととらえてもらいたいと考えています。
ピアノの演奏にはパーフェクトはあり得ません。
ノーミスであっても、表現や音色にこだわると、「これくらい弾ければ十分。」ということにはいきません。
それに、しっかり練習してあっても、練習通りの演奏を本番でできるとも限りません。
慣れるためには、とにかく場数を踏むしかないんですね。
審査員の先生によっても、評価は全く違います。
具体的に同じポイントを挙げて、良い評価をつける先生もいれば、直すべきポイントとして注意を受けることもあります。
今回も、ありました!
ディナーミク(強弱)が、良かったです。という先生と、もっとつけましょうという先生。
それから、テンポが揺れすぎていますという先生と、もっとリズムを自由にという先生。
どんな考えの先生が審査員として来られるか分かりませんから、評価を気にして曲を仕上げることもあまり意味がないように思います。
私は、特に子どもの演奏は、型にはまった達者な演奏を目指すよりも、自分の個性を生かした演奏をするのが良いと考えていますので、もしかしたら、コンクールには向かないのかもしれません。
でも、やはり「自分も楽しんで、さらに、人の心をうつ演奏」を目指してもらいたいです。どんな道を通っても、ゴールは同じところにあると思っています。
PTNAコンペティションは、課題曲があるので、発表会や音楽大会とはまた違った大変さがあります。
級が低いうちは、弾けるようにするまでの譜読みが大変ですし、高学年になると積み重ねてきた基礎力がものを言います。
出場するだけで大変な練習量が必要になります。今回出演した皆さんは、これで1つ経験が増え、ステップアップしてくれたと思います。
ぜひ、皆さんもステップやコンペに挑戦してみてほしいと思います。
初めはステップがおすすめです。
中標津は春ですが、近場だと釧路や帯広など全国で一年中行われています。
そして、出場しなくても気軽に聴きに行ってみてほしいです。
予選優秀賞の2名は、8月に釧路で行われる北日本道東地区本選に出場予定です。
また、楽しく弾けるといいです!