せっかくピアノを習っているのに、コンプレックスを生む元になってしまっては、習い事の意味がありません。
なので、レッスンは楽しく、続けたくなるようにを心がけています。
でも、正直なところ、「もう少し練習したら、グンと上手になるのにな」「上手になったら、もっと楽しいのにな」と感じるお子さんも多いです。
上達するには、本人、先生、親御さん3人の力が同じくらい必要だと言われています。
そして、少しずつ本人の占める割合が増えていき、親御さんの割合が減り、本人が3分の2、先生が3分の1くらいになるように感じます。
自ら進んで練習するお子さんは、ほとんどいません。
おうちの方がスムーズにフェードアウトできる頃には、お子さんは素敵な演奏をできるようになっているでしょうね!
♪おうちの方が、ピアノを聴くことに興味を持って
おうちの方が「ピアノっていいなあ。」と思っていると、お子さんも楽しんで練習できるようになってきます。
お子さんが、今弾いている曲を、興味をもって把握しておいてほしいです。
家族みんなで音楽を楽しむ時間を共有すると、総合的な音楽力をつけることができます。
今は、Youtubeなどでも色んなピアニストの演奏を聴くことができます。
まずは、親御さんが色んな演奏を聴いてみてくださいね🎵
♪練習時間を決め、環境を整えましょう
忙しいお子さんが多いですが、最初はほんの5分で良いので、毎日必ずピアノに触る時間を作りましょう。
○時から、おやつを食べたら、など決めてしまうとやりやすいようです。
練習して上達すると楽しくなって、練習したくなるという良い循環が生まれます。
練習が習慣化するまでは、弾きたい時にいつでも弾けるような環境を作ってあげてください。
ピアノの蓋はいつも開けておき、譜面台には、教本を課題曲のページを開いて、置いておきましょう。
♪おうちの方による間違いの指摘、指導はメリットデメリットがあります
ピアノが弾ける方がご家族にいて、横について教えながら練習した場合、間違ったまま練習してしまってそれが定着してしまうことは少ないです。
でも、私がレッスンの中でお子さんの悪い癖や不得意なことに気がつかない恐れがありますし、自分で楽譜を読むことができなくなることがあります。
逆に、おうちの方が弾けない場合や、練習に口出ししない場合、自分で考えて読譜・練習する力がつきますが、間違ったまま練習を続けてしまい、直すのが難しくなることもあります。
それぞれメリットデメリットがあります。
おうちの方もお子さんも、楽しくピアノに向かえることを最優先してくださいね
♪ピアノ練習習慣化にご褒美や罰は不向きです
ご褒美を与えることは、一見効果がありそうだけど、長期的にみると悪影響なことと言われています。
そして、ご褒美と罰は形と方向性を変えただけで、同じものであると考えられています。
でも、どうしてもご褒美をあげたい時は・・・
・事前には伝えず、サプライズで
・してもしなくても与えるものを、与えるタイミングを変える
例:どっちみちおやつは食べる場合
「練習したらおやつ食べよう!」→OK
「練習しなかったら、おやつはあげません!」→罰なのでNG
・1回限りのことには、ご褒美はOK
継続してほしいことにはご褒美は与えない
なので、ピアノ練習にはご褒美はNG
私は下の子のおむつ外しをご褒美で釣りました
・自分の判断で、モチベーションを上げるために自分へのご褒美を用意するのはOK
などの方法だと、悪影響はない、または小さいと言われています。
見方を変えると、褒め言葉や態度などもご褒美や罰と言えないこともないので、難しいところですが、せっかくご褒美をあげるのであれば、効果的に使いたいですね。
声かけやお約束だけでうまくいかないことが多々あるのも重々分かっています。