⑤治療、手術についての経緯や考えてきたこと~外科治療の結果~ | ピアノ奏者 横内愛弓のピアノな日々

何度か行った

ビデオ脳波モニタリング検査の結果で

わたしは外科治療の対象

ということになりました。

それは外科治療が有効な可能性が高い

ということでもあるので

嬉しかったです。

 

そして先月2021年2月の半ば~

今月2021年3月の半ばまで入院し

手術を受けてきました☆


2回で1セットの手術といっていたのは、

何度か行った頭皮に電極をつけて行う

ビデオ脳波モニタリング検査で

脳が誤作動を起こしている部位はわかるものの

私の場合、もっと脳の深いところで

細かい誤作動が起こっている可能性があったため

1回目の手術で

頭蓋内に電極を留置して

その状態で1週間ほど脳波を測定する機械に繋ぎ

もっと正確に悪さをしているところを探し

2回目の手術で悪いところを切除するので

2回で1セットでした。

頭蓋内電極留置術


なので1回目の手術後は

脳に埋め込まれた電極と機械を

直につないだ状態ですね…

針系が嫌いな私は

自分の頭から電極的なものが

飛び出ている状態なんて

怖すぎて一回も鏡を見ませんでしたが・・・

 

でも直接脳に電極を埋め込み

そこから直接得られる脳波は

かなり正確で細かいものだったのだろうと

思います。


そしてその工程には

もう一つ大事な意味があって

必要で大事な脳の機能を

切除してしまわないようにするためです。

いくら悪さをしている箇所だったとしても

それが言語をつかさどるところだったら?

手足の動きをつかさどるところだったら?

切除してしまうと

悪い部分も消えると同時に

必要な機能まで失ってしまうからです。

 

というわけで

直に脳の電極と測定の機械を

つないでもらった状態で

脳機能マッピングというものを行いました。


部位分けされた脳の電極に

少しずつ電流を流して

症状(前兆)と似たようなことがおこるかの

チェックです。

この時点では先生方や脳波の技師さんによって

ある程度この部分が悪さをしてるだろう

というところはわかっていて

念のためのチェックという印象でした。

 

面白いもので

先生の合図で脳に電流の刺激が伝わると

本当にデジャヴがくるし

動悸がくるし

ありもしないものの匂いがするし

景色が変な風に見えたり・・・。


わたしの症状(前兆)と同じものが

おこるんです。

「今変な臭いがしました」とか

「今見ているものが変な風に変化しました」とか

都度先生と会話しながら行いました。


でも起こるということは

私が困っている症状(前兆)を起こしている

脳の部位をピンポイントで

先生方が把握してくださっている

ということなので安心感も生まれました。


そしてこのテスト中ずっと

機械によって強制的に五感が働くことや

感情がわかされることの不思議さや

脳の神秘、医術の進歩なんかを考えてました 笑

(脳科学や、心理学というか人間の感情にはとっても興味があるもので…)

 

また同時に

しっかり症状(前兆)が

「脳波の波形」として

目に見える形で先生に伝わったので

先生が

「横内さんがおっしゃっていたこと(症状)が本当なんだとわかりました。これは毎日とてもしんどかったでしょうね」

と言ってくださり

凄く救われました。


わたしの症状(前兆)は

外から見ると誰にもわからないものであったので

誰かに相談したときに

「考えすぎでは?」

「気のせいなんじゃない?」
と言われるのが一番悲しかったので。

 

そのテストを

60分~90分くらいやったと思います。


これは本当に不思議で貴重な体験だったなぁと

今でもちょっと

人に自慢したくなっちゃいます 笑

人間が意図的に起こす

デジャヴや風景やイメージ(幻視みたいなもの)は

特に人間の脳の不思議さを体感できました☆


当たり前ですが

人がおなじものを見たり聞いたりしても

本当に見えているものや聞こえているものが

全く同じだとは限らないことや、

だからこそ相手はどんな景色をみているのか

どんな感情なのか

どんな思考なのか想像することを

凄く大切にしていきたいと思いました。

 

このマッピングテストから2日後に

右側頭葉、海馬、扁桃体の

切除手術をうけました。

もちろん悪いところだけです。

全部は取ってないです(全部取っちゃってたらピアノも弾けないしブログも書けません笑)


あ!あと、電極もちゃんと除去されました 笑

 

 

その切除手術のあと

2週間ほどで退院しました。

退院するまでの間

症状(前兆)が一度もなく

こんなに穏やかな気持ちで過ごしたのは

何年ぶりだろう・・・と

穏やかさを味わいました☆

(手術による頭痛と吐き気は別として)

 

ただ

現在退院して2週間くらい経ちますが

残念ですがほんのすこし症状(前兆)は

出はじめてしまいました。


手術の説明の際に

意識を失ってバタンと倒れたりする発作は

ほぼ100%とりのぞけるけど

私のように前兆のみの症状の場合

残念ながら症状がとりきれなかったり

再発してしまったりすることがある

ということは聞いていましたので

うーん…大丈夫じゃないけど大丈夫です☆


それに、前兆の頻度は格段に減りましたし

程度もかなり軽く、前兆の種類も

少なくなりました。

なので手術については

本当に受けてよかったと思っています☆

  

⑥へ続く

⑥病気と治療、手術についての経緯や考えてきたこと~ピアニストとして~



 

 ショパン/前奏曲(プレリュード)Op.45嬰ハ短調

Chopin/Prélude Op.45 cis-moll 


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