巨匠ホロヴィッツが見事に描かれた漫画を入手しました。友人にコピーを頂いていたのですが、現物と出会えました。FMレコパル(1979年14号)に掲載された貝塚ひろし作による音楽漫画、ウラジミール・ホロビッツ「カーネギー・ホールを愛し続けて50年」 。刊行された時代はカセットテープ全盛期。
今年はホロヴィッツのアメリカデビュー95周年ですが、漫画では1928年のアメリカデビューから1978年のデビュー50周年までカーネギーホールで行われた歴史的コンサートにスポットをあてながら音楽家人生を追っています。50周年記念コンサートでのオーマンディ指揮とのラフマニノフ「ピアノ協奏曲第3番」の映像は今年Blu-ray・DVDで発売されましたが、このコンサートの翌年に作られた漫画からホロヴィッツの名人芸と聴衆の熱狂ぶりが伝わってきます。文献や写真を丹念に調べられたのでしょう。
1974年創刊から88年頃にかけて連載された「FMレコパル」連載の音楽家コミックシリーズは、以前に花村えい子作による「マルタ・アルゲリッチ 」をご紹介しましたが、手塚治虫 、松本零士、石森章太郎、黒鉄ヒロシなど錚々たる漫画家たちが作っているので集めていきたいです。
ホロヴィッツのアメリカデビューと同じ年に誕生した、我が家の愛器にのせて撮影してみました。