私のブログを読んでくださっている方はもうご存知だと思うが、私はロケット団の漫才が好きだ。

それもかなりの筋金入りだと自分でも思う。

漫才という演芸自体は幼い頃から好きで、いとこい先生、てんわん先生ら名人芸を気軽にTVで見られた世代なのは幸いだった。

今は10分以上の漫才を通して見せる番組などは存在しまい。

内海桂子好江の女流漫才師の頂点ともいえる芸に触れ、やすきよも続く漫才ブームも見てきた。

 

幼い頃からツッコミ担当を軸に見る子供だった。

幼心にも、小気味良いツッコミで笑いを紡ぐ姿が素敵に思えたのだろう。

喜味こいし先生の姿と声の良さ、それが原点だとは思う。

 

令和の今、一番好きな漫才師はロケット団だ。

そしてツッコミを軸に見る私の一番好きな芸人が倉本剛になる。

20年ほど見ているが、何度か大きな変化があった。

若手の頃は、普通に正面を見ながら客席に語りかけるツッコミだった記憶がある。

途中から、三浦君を見て話しかけてツッコむ場面が増えた。

気がつけば身体全体で動きあるツッコミを入れる、表情など非言語技法をも駆使する様になった。

現在は三浦君にツッコミを入れるのみならず、観客や会場、環境にすらツッコむ。

それでいながら、決して散漫にならない。

それどころか三浦君に対するツッコむ熱量は極めて高い。

現代の名人芸だと私は思う。

三浦君という天才を砥石として試行錯誤し続けてきた成果が今の輝きなのだろう。

ロケット団の漫才は、本当に素晴らしい。

 

もし見る機会があれば、ロケット団の漫才を見てほしい。

東洋館でも寄席でも独演会でもいい。

見れば分かると思うが、シンプルに面白い。

その上で定例ラジオを聴いてほしいと思う。

 

倉本君のツッコミは素晴らしい。

至芸といっていいものだ。

三浦君と倉本君の繰り広げる最高の漫才、見ないのは勿体ない。