いつも思うが、ロケット団の漫才は面白い。

しゃべくり漫才で、非常に綺麗なスタイルだと思う。

寄席育ちの漫才師の多くがそうだが、出入りの所作が綺麗だ。

笑組、ナイツ、宮田陽昇、ホンキートンクらもそうだが、袖から出てきての一礼。

終わって引き上げる際の姿。

これは若手によく見てほしい。

 

私個人の意見だが、「はいどうも〜」と言いながら小走りで、拍手しながら出てくる姿は見苦しい気がする。

最も美しいのは夢路いとし・喜味こいし先生の所作だと思うが、最近はいとこい先生すら知らない若手もいるらしい。

ならば、ロケット団らをよく見てほしいとも思う。

 

ロケット団の漫才は、時事ネタも多い。

だが、面白い事に10年以上前の時事ネタが、今見ても面白い。

その事件等を知らない子供が見ても大笑いし、後から元の事件について聞きに来る事もある。

これは、ロケット団の漫才の構造がしっかりしている故だろう。

三浦君の漫才の文法はシンプルで、かつはっきりと強い。

演じる三浦君も倉本君も演劇経験からか、表現の幅が非常に広い。

緻密な構成と大胆な表現こそがロケット団漫才の強さなのだろう。

 

私はロケット団のしゃべくり漫才は、最高最幸!!だと思う。