私は漫才が好きだ。
初めて見た漫才は獅子てんや瀬戸わんや。
夢路いとし喜味こいしの漫才で、その素晴らしさを知る。
ただ、上方漫才よりも東京漫才が好みに育ったのは自分でも分からない。
内海桂子好江のちゃきちゃきの江戸っ子漫才の小気味良さに惹かれたのは大きい。
名人上手の漫才も観てきた。
東洋館での漫才大行進が始まって、より身近になったのは幸いだった。
内海桂子、青空たのし、青空球児好児。
ナンセンス、東京太、新山ひでや。
おぼんこぼん、ゆめじうたじ、Wモアモア。
昭和のいるこいる、そしてあした順子ひろし。
書いていると素晴らしい漫才が目に浮かぶ。
本当に懐かしいが、初期の頃はこれら大看板を観に行っていた。
若手で存在感があったのはロケット団、ナイツ、ホンキートンク。
宮田陽昇、Wコロンといったところか。
大師匠と若手の間が極端に少なかった気もする。
青空一歩三歩や大空遊平かほり、若くてベテランの笑組。
そう考えると、逆ピラミッド型だった漫才協会が、自前で30組以上が参加する新人大賞を開催するまでになったのは感慨深い。
ロケット団の漫才は、私にはものすごく馴染んだ。
相性が良かったのだと思う。
理由は分からないが、面白いものだ。
また、同世代(少し歳下ではあるが)であり、彼らの成長を並走して見てきたのも一因か。
三浦君から、「何故そんなにうちの漫才好きなんですか?」と聞かれた位だから相当なのだろう。
このところ東洋館に出る日にタイミングが合わないのは残念だ。
ロケット団、ホンキートンク、笑組を軸にして観に行くのだが、3組揃うと非常に嬉しい。
山竹さんやにゃん金姐さん、うたじ師匠ら好きなベテランが出るのも楽しい。
4月にもまた漫才大行進の舞台でロケット団を観たいと思う。