定例集会まであと一月程。

今月はロケット団の漫才を観られていないので、禁断症状が出そうだ。

先日三浦君と話したので、余計に観たくなる。

 

ロケット団の漫才は、しゃべくり漫才の一つの完成形だと思う。

夢路いとし・喜味こいし先生を思わせる立ち姿に、近年は風格を纏う。

袖から悠々と出てくる姿を、若手はよく見てほしい。

先日の新人大賞で31組のネタを見たが、出入りの所作が綺麗な若手はまずいない。

「はいどうも〜」と自ら拍手しながら出てくるのは見苦しい。

ロケット団もナイツも、宮田陽昇もサンドウィッチマンもそんな出方はしない。

誰が始めたのだろう?

変な話、2世代ターボの様に若い栗本君が「はいどうも〜!lと元気に飛び出し、その後ろからシャブ河崎さんがヨロヨロと出てくる、これはネタだと思う。

高円寺Kでも同じ事が言えるかもしれない。

ネタでないなら見苦しいだけだと思う。

 

ロケット団の舞台は綺麗だ。

宮田陽昇、ナイツと並んで所作の美しさは見事。

三浦君と倉本君が出てくる時の距離感は、極めて短い時間で2人を良く見られる間を取れる。

悠々と歩く三浦君、そして数秒後に速足で続く倉本君。

センターマイクに同時に着いて、自然にネタに入る綺麗さ。

あれだけ過激なネタで、毒と狂気を撒き散らす漫才なのに品がある。

本当に素晴らしい漫才だと思う。

 

定例集会で披露される新ネタ。

いつも想像の斜めから攻めてくる笑い。

繰り返し掛けられる事でネタはまろやかに熟成されるので、最も尖ったネタが見られるのは定例集会の楽しみだ。

ロケット団の漫才は、上手く、綺麗で、何より面白い。

個人的には現役日本一だと確信している漫才師。

これからも応援するだろう。