ロケット団の定例集会に行くと、いつも高田文夫先生がいる。

毎回席が近いので挨拶する。

「おお、また来たのw」高田先生が返してくれる。

 

ゲストとして登壇した事もある。

三浦君と高田先生が水面下で企んで、ゲリラゲストで登場した事もあった。

客よりも倉本君が仰天していたのが印象的だった。

 

ロケット団は高田先生が大好きだ。

懐いていると言っても過言ではない。

ただ、天下の高田文夫。

慕ってくる芸人など掃いて捨てるほどいるだろう。

ロケット団に対しては、相思相愛なのも良くわかる。

顔が似ていることもあり、倉本君へのイジリは凄い。

 

三浦君の天才性ははっきりと認めている節があり、具体的な助言を交えてユーモラスに話す。

三浦君とは言語外でもやりとりがあり、注意して見ていると面白い。

天才肌同士のやり取りなので、私には全容は理解できていないとは思うが引き込まれる。

 

逆に倉本君との会話は、高田先生が明確に楽しんでいる。

巣の人間として楽しむ高田先生を見る機会は意外と少ない。

倉本君は、天下の高田文夫にガンガンツッコむ。

良い度胸というか、自分の役割に忠実というか。

時に容赦ないツッコミを入れる。

そのツッコミは、極めて高い技術に裏付けられた品性の伴うもの。

それは気持ちが良いだろうと思う。

高田文夫ほどの大物になれば、あそこまでツッコミが入ることは最早あるまい。

若返った様な笑顔には、気分の良さがあるからだろう。

 

個人的に話す機会もあるロケット団だが、倉本君は日常会話にもツッコミを入れてくる。

それに促されて、ついついこちらが気持ちよく話してしまう。

三浦君が話す名人、倉本君が聴く名人だと思う。

ロケット団の漫才は、舞台漫才として日本一だと確信している。