冬を忘れる天気。


午前の稽古も、ストーブを早々に消していた。


金曜の午前の稽古は初心者クラスで、今日は男性が来ず女性だけのクラスとなった。


自彊術をやって、北斎四股を100回、その後体の転換、八方、そして組んで体の転換を片手と諸手で。その後、横受けの練習、そして技。技は交差取り小手返し、正面打ち入身投げ、座っての呼吸法。最後に杖の素振りを4つの型で。人生経験を程よく積まれた方ばかりなので、激しい稽古はやらないが、健康のための運動量としては最適な感じではないだろうか。


1時間半だが案外あっという間に終わってしまう。皆さんも集中して楽しくやられているので長いという感覚はないようだ。


今日の稽古でも、いや、いつの稽古でも丹田への意識の大切さを口酸っぱくお弟子さんに伝えている。今月号の致知の特集は『丹田常充実』で、丹田の大切さをいろんな分野の方が語っていた。心身統一合気道の藤平光一先生の息子さんと野球評論家の廣岡さんの対談が掲載されていた。


一連の記事を読むと丹田の大切さを改めて認識する。これからの激動の時代、肚の座った人間にならねば時代に潰されるかもしれない。昔の人の厳しい鍛錬によって身につけた丹田の充実は今の合気道のやり方では難しいかもしれないが、やらないより遥かにましである。


丹田への意識。これからも口を酸っぱく伝えていこう。