超バカ犬 さんより転載 よろしくです
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改正マイナンバー法が可決した。これにより紙の保険証の廃止も決まった。勘違いだらけで想像力も皆無な政府の暴走はここに極まれりだ。
一つ前の記事で、マイナ保険証の運用に必要となるオンライン資格確認システム用ネットワーク導入の件に触れた。二重化されないネットワークでこのシステムを運用すれば、障害発生時には資格確認が出来ず、必ず診療受付が滞る。だからネットワークは最初から2本導入すべきなのだ、と。
さらに今回は可決祝いとして、輪をかけて憂鬱になるような話をお届けしよう。
折しも今日の悪天候で、千葉など一部地方で停電が発生した。当然ながら停電すればPCもネットも使えなくなる。こんな時、紙の保険証を完全廃止したデジタル国家の医療は一体、どうなるのか。
外科手術など高度な医療を行う大病院には大抵、自家発電システムが設置されて万が一に備えてはいる。が、ネットワークに自家発電は何一つ寄与しない。自らの病院だけ通電出来ても意味が無い。ネットワークはその経路上のすべての機器が正常に作動して初めて繋がるものだからだ。
紙の保険証さえあれば、いざという時には目視で資格確認が出来る。もちろん、期限切れや偽造などにより、完全とはいかない部分は多々あるが、そのすべてが「遮断」されてしまうようなことにはなり得ない。紙の保険証が完全に廃止され、常にマイナ保険証によるオンライン資格確認が必須の体制では、停電が直接的に医療活動の遮断を引き起こしてしまうことになる。
政府の想像力は何故、これほどにリアリティのあるリスクを思い描けないのだろうか。
必ず起こり得るような人為的ミスの想定も出来ない。確率的に避けようの無いネットワーク障害も、停電も眼中に無い。
おそらく政治に関わる人間というのは、自分都合の範疇からはみ出た「例外」の存在を認めない方向に動く習性が有るのでは無かろうか。これほどまでに非科学的で合理的思考から遠ざかった主張を押し通せるのは、ふつうの人間には備わっていない特別な習性に突き動かされているからとでも考えない限り、どうにも辻褄が合わないと訝るのみである。
私見 参考にさせてもらって
システム障害は起きるもの
停電は起きるもの