実家は近畿の田舎
今はバスも走っていないけれど
戦後まもなくしたころ、1日で1往復するバスがあった
貴重な交通だった
山と言ってもなだらかなものばかりで
土ばかりの山しかない
バス路線の道ばたに
大きな岩が転がっていた
崩れてくるような場所ではない
10トン以上ありそうで、大きくて、何かで運べるものでもない
重機は珍しい時代だ
不思議だった
大人たちも不思議だったのだろう
「神が降臨した」
そんな事を言い出した者がいるのだろうか
岩には、近年は、しめ縄が巻かれている
そう、この岩は”迷子石”なのだろう
氷河時代
温暖なこの地も、氷河におおわれていた
氷河に乗って、この大岩が運ばれてきたのだ
大きくなって
”迷子石”を知って初めて
小学生の頃の疑問が解決した
あなたの近くにも”迷子石”があると思いますよ